セカンドライフにはいろいろな不安が付き物です。そもそも老後のライフプランを考えたことがないという人も多いのではないでしょうか。そこで、理想の老後を過ごすためにはどんなことをすべきかについて、「先生」と「生徒」の2人とともに考えてみましょう。
定年後にできる・やりたい仕事を具体的にイメージしよう
【CHECK!】
・今から定年後に向けて働き方の姿勢を変えていく
・得意なこと・好きなことをフックに60歳以降の仕事をイメージする
生徒:もし、定年後に自分が得意なことや好きなことを仕事にしようと思ったら、どんな風に準備しておくといいですか?
先生:50代後半から、定年後を見据えた働き方に変えていけるように、働き方の姿勢を変えていくようにしてください。
生徒:働き方の姿勢? どんな風に変えていけばよいのでしょう。
先生:たとえば、55歳で役職定年を迎えた後は、上司として部下を引っ張っていくという立場から、今まで培った経験を後輩へ引き継ぎ、プロジェクトやチームの人たちを支えるサポーター的な役割を担うというのがいいかもしれません。
生徒:リーダーとしての立場から、一歩下がってみんなを支える縁の下の力持ち的な役割になるということですね。
先生:そうです。そうやって、周りの人たちに貢献しておくことで、継続雇用になっても働きやすい環境作りができると思います。会社員のうちに外部の人脈を作っておけば、定年後の仕事につながるかもしれません。
そして、60歳を過ぎてからは、さらにその先、65歳以降の働き方をイメージしておきましょう。
生徒:どんな風にイメージしておくといいでしょうか?
先生:ここで、自分の得意なことや好きなことをフックに仕事を考えてみてください。たとえば、人と接したり、お世話をするのが好きなら、接客や介護施設職員、家事・育児が好きな人は家事代行など。
また、IT系に強いなら、プログラマーやWeb制作なども考えられます。65、70と年齢が上がっていくと、フルタイムで働くのは厳しくなるかもしれませんから、自分の好きを仕事にしながら無理のない範囲で働いていくほうがよいかもしれません。
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・自分に合った訓練でキャリアアップ・キャリアチェンジ
生徒:最近、「リカレント」「リスキリング」という言葉をよく耳にしますが、社会人の学び直しと聞きました、定年後の働き方にも何か活用することができるのでしょうか?
先生:いい着眼点ですね! リカレント教育は、社会に出てから、自分が必要なタイミングで再び学び直すことなので、今から始めることで、定年後のキャリアアップやキャリアチェンジのチャンスにつながる可能性があります。