(※写真はイメージです/PIXTA)

YouTubeでの情報発信においてターゲットを的確に設定し視聴数を伸ばすには、視聴者の属性だけでなく、視聴者がどんな状態でいるかも重要です。かつて楽天で「ラクマ」や「6時間タイムセール」等のヒット企画にかかわったYouTubeプロデューサーの大原昌人氏が著書『会社の売上を爆上げする YouTube集客の教科書』(自由国民社)より、YouTubeのターゲット設定で見落としがちなポイントを解説します。

メインにすべきコンテンツの内容とは

ただしハウツーはハウツーでも、上級者向けのハウツーをメインにしてはいけません。投稿する動画の9割は、初心者向けのハウツー情報になるよう意識してください。

 

[図表2]初心者向けコンテンツの発想方法

 

たとえば「ネクタイの結び方」なら、普段からスーツを着慣れている人向けにちょっと変わった結び方を紹介する動画よりも、はじめてスーツを着ることになって「ネクタイってどう結べばいいんだっけ!?」と慌てている大学生や新社会人向けに、ゼロから丁寧にネクタイの結び方を教えてあげる動画の方が、圧倒的にニーズがあります。

 

珍しいネクタイの結び方を知りたい人はかぎられていますが、「はじめてネクタイを結ぶ」というのはほぼすべての男性が通る道ですし、「いまさら聞くのは恥ずかしい」と思うようなことこそ、ネットで調べて解決しようとするからです。

 

さらにいえば、いい会社に入って好きな仕事をして周囲から評価されて昇進して……と順風満帆な人生を送っている人よりも、毎日のように上司から怒られ、給料も上がらず、憂鬱な気持ちで満員電車に揺られているような、人生に不安を抱えている層をターゲットにした方が、YouTubeでは確実に伸びます。

 

それは必ずしも、YouTube視聴者のレベルが低いからではありません。

 

優秀な「出木杉君」ではなく、何をやってもダメな「のび太君」に教えることを念頭に、のび太君でも理解できるようなコンテンツを作っていると、結果として万人にとってわかりやすい良質な動画になるというわけです。

 

 

大原 昌人

株式会社ダニエルズアーク

代表取締役・YouTubeプロデューサー

 

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会社の売上を爆上げする YouTube集客の教科書

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大原 昌人

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