会社を一番知っている社長がやりなさい
YouTubeの演者、つまりメインで出演する人物としてもっとも望ましいのは、社長自身です。
なぜならYouTubeは属人性が強い媒体で、視聴者は演者が所属する組織(会社)ではなく、演者本人のファンになるからです。
たとえば、有名レストランのシェフが出演するYouTubeチャンネルでいえば、視聴者はレストランのファンになるのではなくシェフのファンになり、その延長線上に「シェフのレストランにいってみよう」という発想が生まれるのです。
これがテレビの情報番組であれば、メインキャスターが1~2名にコメンテータが3~4人、計5~6人であれこれ喋るという図式も成り立つのですが、YouTubeはスマホの小さい画面で見る人が多いこともあり、大人数でのトークはあまり好まれません。
中には数名のグループで活動しているユーチューバーもいるにはいますが、基本的にはメインの演者を一人に絞って売り出した方が、ファンがつきやすいメディアといえます。
では、会社を代表してファンを獲得するその重要な役目を誰が担うのかといえば、やはり社長が適任です。
「若手社員の方が見栄えもいいし、ファンがつきやすいだろう」と思うかもしれませんが、その社員は5年後、10年後も辞めずに働いてくれるでしょうか? いくら愛社精神がある社員でも、人にはいろいろな事情がありますから、辞めてしまうリスクは否定できません。
一念発起してチャンネルを立ち上げ、コツコツ地道に継続し、やっとファンがついて利益が出始めたところで演者に辞められてしまったら、また一から立て直さなくてはなりません。最悪の場合、その社員は転職先でも似たようなチャンネルを立ち上げ、既存のファンをごっそり持って行ってしまうかもしれません。
そう考えると、社長本人が演者になるのが一番リスクが低く、間違いがないのです。
それに、YouTubeやTikTokでは「リアリティ」が強く求められるので、演者の言動に「嘘っぽさ」や「やらされている感」があると、視聴者は一気に白けて離脱してしまいます。社員が演者を務めるケースでは、よほどうまくやらないかぎり、視聴者は「会社からいわれてやってるんだろうな」と見抜いてしまいます。
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