香港在住・国際金融ストラテジストの長谷川建一氏(Wells Global Asset Management Limited, CEO)が「香港・中国市場の今」を解説していきます。
香港ハンセン指数は6日続落
ハンセン指数 19,785.94 pt (▲0.79%)
中国本土株指数 6,581.47 pt (▲1.33%)
レッドチップ指数 3,857.04 pt (▲0.77%)
売買代金1,424億7百万HK$(前日1,124億2百万HK$)
28日の香港市場は動きに乏しいなか、朝方はプラス圏でもみ合う展開もその後は下落に転じ、ハンセン指数は前日比0.79%安と6日続落となった。香港では約3年に渡るマスク着用の義務がすべて解除したことで、事実上のコロナ政策をすべて撤廃する形となったが反応は限定的となった。
ハイテク株で構成されるハンセンテック指数は前日比1.62%安とITネット株が主導で下落に転じた。動画配信のビリビリ(9626)は4.6%安、新興EVメーカーのNIO(9866)は3.9%安、Eコマース大手のアリババ(9988)は3.2%安と下落した。
不動産関連株も下落に転じ、不動産開発の龍湖集団(0960)は4.9%安,碧桂園(2007)は4.8%安、不動産サービスの碧桂園服務(6098)は4.6%安、華潤置地(1109)は3.3%安と下げた。
一方、通信関連株が買われ、通信大手の中国聯通(0762)は5.3%高、チャイナ・テレコム(0728)は2.6%高、中国移動(0941)は2.6%高だった。
中国本土株市場は上海総合指数は前日比0.66%高の3,279.61と5日ぶりに反発、CSI300は同0.63%高の4,069.46で引けた。
長谷川 建一
Wells Global Asset Management Limited, CEO/国際金融ストラテジスト<在香港>
Wells Global Asset Management Limited, CEO最高経営責任者
国際金融ストラテジスト <在香港>
京都大学法学部卒・神戸大学経営学修士(MBA)
シティバンク東京支店及びニューヨーク本店にて、資金証券部門の要職を歴任後、シティバンク日本のリテール部門やプライベートバンク部門で活躍。 2004年末に東京三菱銀行(現:MUFG 銀行)に移籍し、リテール部門のマーケティング責任者、2009年からはアジアでのウエルスマネージメント事業を率いて2010年には香港で同事業を立ち上げた。その後、独立して、2015年には香港金融管理局からRestricted Bank Licence(限定銀行ライセンス)を取得し、Nippon Wealth Limitedを創業、資産運用を専業とする銀行のトップとして経営を担った。
2021年5月には再び独立し、Wells Global Asset Management Limitedを設立。香港証券先物委員会から証券業務・運用業務のライセンスを取得して、アジアの発展を見据えた富裕層向けサービスを提供している。(香港SFC CE No. BIS009)
世界の投資機会や投資戦略、資産防衛にも精通。個人公式サイトなどを通じて、金融・投資啓蒙にも取り組んでいる。
● 個人公式サイト
「HASEKENHK.com」(https://hasekenhk.com/)
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連載国際金融ストラテジスト長谷川建一の「香港・中国市場Daily」