なぜ「豊臣秀吉」は「刀狩り」をしたのか?…天下人の国づくりに学ぶ、社員の役割を明確化した企業が強いワケ

なぜ「豊臣秀吉」は「刀狩り」をしたのか?…天下人の国づくりに学ぶ、社員の役割を明確化した企業が強いワケ
※画像はイメージです/PIXTA

天下統一を成し遂げた豊臣秀吉。「太閤検地」や「刀狩り」、「身分統制令」など内政に関する数々の施策によって近代日本の礎を築いた人です。本記事ではそんな秀吉の功績から、現代企業でも強い組織の特徴について解説します。

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基準を明確化した「太閤検地」

秀吉の大きな業績の1つが太閤検地の実施です。太閤検地とは、大名が田畑の調査を行い、土地の権利関係をまとめたうえで、年貢の負担者を決めるというものです。

 

太閤検地が行われるまで、大名がそれぞれ独自に検地を行い、年貢量を算出していましたが、ほとんどは所有者からの自己申告であり、正確な情報は得られていませんでした。というのも、日本の土地制度は時代が経るにつれて変わっていったため、たとえばある1つの土地の所有者が複数いるといった事態は珍しくなく、複雑な権利関係のせいで、合理的な年貢の徴収は難しい状態だったのです。

 

秀吉の太閤検地によって、農地を正確に測量し、農民を耕作者兼年貢の負担者として登録(一地一作人の原則)したことで、不透明だった年貢の納入経路が明確になり、無駄なく徴税できるようになりました。これにより、それまでの土地制度は白紙になり、すべての土地の管理者は秀吉となったのです。

 

(※画像はイメージです/PIXTA)
(※画像はイメージです/PIXTA)

 

このとき、測量単位の統一も行われました。日本ではそれまで、単位の基準が曖昧だったのです。たとえば、長さの単位には「尺」が使われていましたが、当時は地域によって1尺の長さが違っていました。重さや面積の基準、年貢米を計量する枡の容量も同様で、これでは正しい情報が得られません。

 

そこで、秀吉は全国どこでも同じ測量結果が出せるようにと、バラバラだった単位の基準を定めます。例を挙げると、1尺を現在の単位でいう30.3cm、1寸はその10分の1の3.03cm、1間を6尺3寸とし、枡は「京枡」を使うなど、単位ごとに決まりを設け、検地では必ず同じ道具で測量するように命じました。

 

こうして測量した田畑は、土壌の質や地形、灌漑設備の有無などを基準に、上・中・下・下々の等級に分類されました。正確な収穫高がわかるようになってからは、実際の収穫量で土地の価値を示す「石高制」に移行します。

 

「石」は容積を表す単位で、米1石は現在の約180リットルに相当します。水田以外の畑については、米に換算した生産高で表しました。石高制は江戸時代にも引き継がれ、明治時代に「地租改正」が行われるまで続きます。農民は石高によって年貢が決まり、藩の財力や武士の給与も石高で示されたのです。

 

農民が自分の土地を持ち、耕作量に応じて年貢を納める太閤検地のシステムは、当時は大変画期的でした。秀吉の政敵であった徳川家康がそのまま引き継いだことからも、完成度の高い政策だったことがうかがえます

 

ルールが統一されていないと、組織が非効率になりがち

太閤検地から学ぶことができるマネジメントのポイントは、基準およびルールの統一化、明確化が大事であるということです。太閤検地以前がそうであったように、曖昧な基準やルールは、非効率すなわちロスタイムを生んでしまいます

 

(※画像はイメージです/PIXTA)
(※画像はイメージです/PIXTA)


あなたの組織でもこんなことはありませんか? 

 

・使っているアプリが異なっていたり、同じでもバージョンがバラバラだったりして互換に手間取っている

 

・社内でのコミュニケーションの仕方がメモやSNS、社内掲示板、メールなど統一されていないため、確認に手間取ったり、見落としが発生したりする

 

・責任の所在が不明な業務があり、エラーが起きたときに責任の擦り付け合いが起きる

 

こうした曖昧な基準やルールを統一し、明確にすることで組織内のメンバーの迷いを取り除き、効率的な業務遂行を促すことができます

 

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