契約の仕方でなぜ税金が増えるの?
▶そんな入り方では損をする
→それは「誤解」です! 間違って契約すると大損になってしまう!
■得したつもりが損になるありがちな勘違い
思わぬ損につながる入り方があります。注意点を紹介しておきましょう。
・掛け捨ては損?
「掛け捨ては損。お金が増える貯蓄型のほうが得」という声を耳にしますが、これはまったくの誤解。保険は、もしものときに経済的損失を補うものです。掛け捨て型の保険は、少額で大きな保障を買えるため効率的です。
たとえば、40歳男性が1000万円の死亡保障を得たいとします。定期保険の保険料は月額約3000円です。一方、終身保険だと月額約3万5000円です。
終身保険は解約返戻金があるとはいえ、割高になりがちな保険料は家計を圧迫しかねません。しかも低金利時代ですから、積み立てた金額はあまり増えません。
・保険料が変わらない保険は得?
「保険料は一生上がりません」テレビCM でおなじみのフレーズです。一般的に年齢とともに保険料は上がるので、得な気がします。しかし、同じ保険料が続く保険は、終身払いだと思って間違いありません。ずっと上がらないかわりに、「一生払ってね」という意味です。
たしかに1ヵ月の負担はさほど大きくありませんが、保険料の払い込み総額で見るとかなりの金額になります。
・解約してから次の保険に入る
見直しをするときは、別の保険に入り直すこともあります。その際、「いまの保険を解約して、それから新しい保険を申し込もう。そのほうが保険料のムダもない」と思いがちですが、これは絶対にやめてください。
正しい手順は、「新しい保険の申し込み→その保険の保障がスタート→古い保険の解約」です。
こうしないと、保険の空白期間ができてしまいます。保障がない間に何か起きたら一大事です。場合によっては、新しい保険の告知や診査で加入を断られることもあり得ます。
さらに、がん保険は3ヵ月の待ち期間があります。加入できたとしても、この間は保障がありません。がん保険は3ヵ月ダブらせてください。
・契約のしかたで損得がある
契約のしかたによって、払う必要のない税金がかかることがあります。
たとえば、死亡保険金に関わる税金は、相続税だけだと思っていませんか。しかし、契約者が「夫」、被保険者が「妻」、受取人が「子ども」だった場合には、相続税ではなく贈与税がかかります。
このように契約のしかたを間違えると、税金が高くなってしまうので注意してください。
長尾 義弘
ファイナンシャルプランナー
横川 由理
FPエージェンシー代表
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