審査は「雑談」から始まっている…銀行員がぶっちゃける「ダメな社長」の共通点【元メガバンク支店長が暴露】

審査は「雑談」から始まっている…銀行員がぶっちゃける「ダメな社長」の共通点【元メガバンク支店長が暴露】
(※写真はイメージです/PIXTA)

銀行で融資を受けるには、担当者との面談が必須です。さまざまな質問を受けるなかで「融資と関係ない」と思う話をされることもありますが、実は単なる雑談ではないと、メガバンクの元支店長、川居宗則氏はいいます。メガバンクに32年勤務し、独立後は融資・補助金に強い専門家として資金調達支援を行う川合氏が、銀行員が面談時にみているポイントを詳しく解説します。

面談時に見ているポイント

②約束にルーズな人はお金にもルーズ

社長が約束を守る人かどうかも見ています。例えば約束した期日までに書類を提出してくれない、アポイントをしたのに面談をすっぽかす、約束を守れなかったことに対して納得のいく理由を説明しないなどです。

 

面談の日時を決めて社長の来訪を待っているのに、いくら待っても来ないので会社に電話してみると事務員から「社長は不在です」と言われ、「面談のお約束だったのですが、どちらに行かれたのでしょうか」と聞いても「分かりません。どこかに出掛けていきました」「戻り時間も分かりかねます」と言われてしまうことがあるのです。

 

後日こちらから改めて電話をすると「ちょっと急な仕事で……」と歯切れの悪い理由しか話してもらえず、お詫びもきちんとしてくれないといったケースを私も何度か経験しました。こういうとき、銀行員も人間なので時間を無駄にされた、自分を疎かにされたと感じてしまいます。

 

突発的な仕事やトラブルが発生することもあるので予定のキャンセルは仕方がないにしても、電話で事情を説明して理解を求めるなり、翌日にでも銀行に連絡して再度の面談依頼をするものです。それができないということは、自己中心的でルールを守れない人なのだなと解釈するほかありません。

 

書類の提出が遅れることや約束の日に来ないことは一つひとつは小さな約束破りですが、そういうクセがある人はお金に対してもルーズなことが多いのが問題です。計画的にお金を使えず散財しがちだったり、ザル勘定で帳簿と数字が合わなかったり、いきなり借入金の返済を待ってほしいと言ってきたりする例が多いのです。

 

【対策】提出書類は担当社員に指示して期限を守らせる

人として当たり前のことですが、提出期限やアポイントなどの「約束は必ず守る」ということが信用を得るための基本です。どうしても守れないときは早めに連絡をして相手の了解を得たうえで、後日ちゃんとリカバリーをするべきです。

 

提出書類については、社長が自分でやるのが無理なら社員に代理でやらせる方法が有効です。中小企業や小規模事業者の社長は、管理職であると同時に現場のプレーヤーでもあることが多いので、とにかくやることがいっぱいで忙しい人が多いです。目の前の仕事に集中していると書類のことはつい失念してしまうこともあります。

 

そういう場合に備えて、事務や経理に「○○の書類を作成して、○日までに融資担当者にメールで送るように」と言っておくのです。「銀行に提出する前に一度チェックしたいから、期限の2日前に見せるように」としておけばさらに安心です。

 

なんでも自分で仕事を抱え込まないで、上手に社員に振り分けて責任をもたせていけば人材の成長にもつながって一石二鳥です。

 

 

川居 宗則

中小企業診断士

1級ファイナンシャル・プランニング技能士

 

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※本連載は、川居宗則氏の著書『元メガバンク支店長だから知っている 銀行融資の引き出し方』(幻冬舎MC)より一部を抜粋・再編集したものです。

元メガバンク支店長だから知っている銀行融資の引き出し方

元メガバンク支店長だから知っている銀行融資の引き出し方

川居 宗則

幻冬舎メディアコンサルティング

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