米国は「格差社会」から「みんな貧困」時代に突入しつつある…と言えるこれだけの理由【国際金融ストラテジストが解説】

米国は「格差社会」から「みんな貧困」時代に突入しつつある…と言えるこれだけの理由【国際金融ストラテジストが解説】
(画像はイメージです/PIXTA)

香港在住・国際金融ストラテジストの長谷川建一氏(Wells Global Asset Management Limited, CEO)が「香港・中国市場の今」を解説していきます。

香港ハンセン指数は5日ぶりに反発

ハンセン指数 20,987.67 pt (+0.84%)
中国本土株指数 7,089.95 pt (+1.05%)
レッドチップ指数 3,968.58 pt (+0.53%)
売買代金1,229億0百万HK$(前日1,123億1百万HK$

 

16日の香港市場では小高く寄り付いた後、終日、堅調な動きを続けた。目立った新規の材料はなかったが、ハンセン指数は、前日まで4日続落し約1ヵ月ぶりの安値水準だったこともあり、自律反発から買い優勢の相場となった。

 

ハイテク株で構成されるハンセンテック指数が、前日比1.83%高となったように、テック銘柄に買いが先行したことも相場を支えた。同指数は一時4%超まで上昇するなど、他指数をアウトパフォームした。

 

PC大手のレノボ(0992)は6.7%高、動画配信のビリビリ(9626)は6.0%高、オンライン医療の京東健康(6618)は5.8%高だった。

 

これに連れて主要銘柄も堅調な動きとなり、Eコマースの京東集団(9618)は5.2%高、オンラインゲームの網易(9999)は2.3%高、携帯電話キャリアの中国移動(0941)は2.0%高、フードデリバリーの美団(3690)は1.6%高、インターネットサービスのテンセント(0700)は1.5%高だった。

 

一方、半導体関連株がアンダーパフォームした。昨年10月の米国による先端半導体製造設備の対中輸出規制で、中国半導体の工場建設がストップとの報道など先行き不透明感が同セクターの重石となった。

 

半導体チップの上海復旦微電子集団(1385)は5.2%安、半導体ファウンドリーの華虹半導体(1347)は4.1%安、半導体製造のSMIC(0981)は1.5%安と下げた。

 

中国本土株市場は上海総合指数は前日比0.96%安の3,249.03、CSI300は同0.73%安の4,093.49で引けた。香港市場同様に半導体関連が相場の重石となり続落、新規材料に乏しいなか、買いは限定的となった。

 

 

長谷川 建一

Wells Global Asset Management Limited, CEO/国際金融ストラテジスト<在香港>

 

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