(※写真はイメージです/PIXTA)

現在、世間では「褒める」ことが重要視される風潮にありますが、当然誤った行いを働いた部下に対しては「叱る」ことも重要です。ただ、その「叱り方」によって部下の成長を促せるか、反対に潰してしまうかが変わってきます。そこで、大学野球日本代表も経験した異色の経営コンサルタントである中田仁之氏が、部下を叱るうえで大切な3つのポイントを解説します。

 

2.直す方法をセットで伝える

叱ったら叱りっぱなしというリーダーも多いのではないでしょうか? ただの憂さ晴らしとも見えるような叱り方をしている人や、延々と叱る人を見ると、叱られている本人もうんざりしますし、周りにも悪影響を及ぼします。

 

叱る時は短く的確に悪い所を伝え、反省を促す必要があります。そして、とても大切なポイントが「直す方法を伝える」ということです。これができていないリーダーはなかなか尊敬してもらえません。

 

前項の事例「連絡もなく遅刻してきたこと」を活用すると、こうなります。

 

まず、遅刻しないために効果的な朝の時間の使い方を教える。そして、もし万が一少しでも遅れる可能性がある時は、何時でもいいのでその時点で必ず連絡をする。連絡をもらったリーダーは、もし間に合った時は「連絡くれてありがとう」と感謝を言葉で伝える、という感じです。

 

叱ることには責任が伴う、と前項でも書きました。それは「自分が絶対に今よりもっと良くしてあげる」という覚悟とも言えます。そして、もっと良くなるために、今の悪い所を悪いと伝え、こうすれば今より良くなるという方法を教えてあげなければなりません。

 

私がリーダーとして8名の部下を預かっていた時の話です。1週間の行動結果を報告書にして提出する書類がありました。ある部下から報告書を受け取った時、誤字脱字が多く、とても読めたものではありませんでした。そこで私は誤字脱字をすべて赤字で修正した上で本人を呼びこう話しました。

 

「これだけたくさんの誤字脱字があるというのは報告書としてレベルが低い。出力して自分ですべて読んで、さらに誰かに読んでもらってから提出するように」

 

多分彼は、パソコンの画面で作ったものを出力もせず、入力し終わった段階で私に送信してきたのではないかと感じたので、出力して読むことで誤字脱字に気づくことを教えました。さらに、周りの誰かに読んでもらうように、とみんなの前で叱ったことにより、周りのメンバーもお互いに読み合ってチェックしてから提出するという空気ができ、全員のレベルが上がりました。

 

叱って終わりではなく、どうすれば良くなるのか、またはリーダーとしてどうあってほしいのかをセットで伝えることが非常に重要です。それによって、部下は反省し、次はこうしてみようという一歩目が見つかるのです。叱るだけ叱っておいて「どうしたらいいか自分で考えろ!」というのでは、部下との共感は生まれにくいと私は考えています。

 

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    ※本連載は中田仁之氏の著書『困った部下が最強の戦力に化ける すごい共感マネジメント』(ユサブル)より一部を抜粋し、再構成したものです。

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