トヨタ・ビジネス・プラクティス(通称・TBP)=「トヨタにおいて、働くとはこういうことです!」という定義
(トヨタにおける仕事の定義は、次の8つのSTEPで構成されています。)
・STEP1:問題を明確に定義する
・STEP2:問題を分析し、分解する
・STEP3:改善の目標を設定する
・STEP4:真因を分析する
・STEP5:対策を立てる
・STEP6:対策を実行し、最後まで見届ける
・STEP7:結果とプロセスの両方をよく見る
・STEP8:うまくいったプロセスを標準化する
本記事では、STEP8の「標準化」について解説します。
多くの人が再現しやすいように言語化やフレームワーク化しておくことを、トヨタでは「標準化」と言います。たとえば、トヨタでは「考え抜く」という動作を、次の通りに標準化しています。
「考え抜く」の標準化:
「1枚」の紙に「フレーム」を書いて、「テーマ」を決めて埋める
「テーマ」は「What?/Why?/How?」を解消するように設定
「拡げる」と「絞る」を繰り返し、「フレーム」内を埋めていく
ここからフォーカスを当てたいのは、「How?」ではなく「Why?」の部分。
すなわち、TBPの8つのSTEPにおける最終STEPの「真の意義」についてです。
『生産システムの進化論』から、次の文を引用してみます。
この引用文の最大のポイントは、「解=問題解決」について、「たまたまだよね」「まあ偶然だな」「運がよかった」といって「やり過ごす=STEP7と8を省く」ことを決してよしとはしない点です。