新型コロナウイルス流行をきっかけとして、採用活動やインターンシップのオンライン化が進みました。しかし、選考のオンライン化にはいくつかの壁があると、600社の企業に新卒採用などの組織変革コンサルティングを実施する株式会社Legaseedの近藤悦康代表はいいます。どのように解決すればいいのでしょうか、みていきます。
途中退出が対面より増える
会社説明会で途中退出の心理的障壁が低い
リアルの会社説明会で途中退席をする人は稀ですが、オンラインでは参加者の途中退出が頻繁に起こります。パソコンの画面をクリックすれば簡単にその場から出られるため、心理的障壁が下がるようで、自分がイメージしていた会社と違うと思えば、あっさりと出て行ってしまいます。
ただ、これに関しては、一定数起こるのは仕方がないことだと割り切ってください。むしろ、自社に興味がない人が早々に離脱してくれるのは、企業側・応募側の双方にとってもメリットです。
逆に離脱が多いということは、伝えている内容が良くないか、そもそも集まっている人材の層がズレているということですから、改善をする必要があると認識できる機会にもなります。ただし、その場合でも、「どういう人材がエントリーしてきたか」という情報は欲しいものです。
ですから、弊社では、Zoomに入る際には、自分の氏名で入ってもらい、待機室で氏名を確認してから正式なルームに入室してもらいます。また、最初に簡単なアンケートの記入を促し、名前やメールアドレスなどの個人情報を取得するのもひとつの手です。
近藤 悦康
株式会社Legaseed
代表取締役CEO
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株式会社Legaseed
代表取締役CEO
1979年、岡山県生まれ。アチーブメント株式会社に新卒第1号で入社し、数々の新規事業を立ち上げながら、口コミで集まる人材採用の仕組みを構築し、年間2万人以上が応募するに人気企業へと飛躍させる。
2013年、株式会社Legaseedを設立。「はたらくを、しあわせに」を企業理念に600社の企業に新卒採用、人材育成、人事制度設計などの組織変革のコンサルティングを実施。また、会社経営者、ビジネスパーソン、新卒学生など、延べ10万人を超える人たちにセミナーやワークショップを行う。同社は、年間1万7,000名を超える学生が応募する人気企業となり、「楽天みん就」で学生が選ぶ「2021年卒インターン人気企業ランキング」で10位(2021年調べ)。成長が期待されるベンチャー企業100社として、2022年「ベストベンチャー100」に選出される。
主な著書に『99%の会社が知らない「超・デジタル採用術」 オンラインでも応募者の心は「見える化」できる!』(徳間書店)、『日本一学生が集まる中小企業の秘密』(徳間書店)、『社長のための、会社を潰さない人材採用術内定辞退ゼロ』(実業之日本社)、『伸びてる会社がやっている「新卒」を「即戦力化」する方法』(クロスメディア・パブリッシング)がある。
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連載コロナで激変した人材採用…応募者の心を「見える化」できる採用DX