(※写真はイメージです/PIXTA)

組織には多くの場合「リーダー」の存在が必要ですが、そのリーダーの振る舞いによって、かえって組織の成長を止めてしまう危険性があると、大学野球日本代表も経験した異色の経営コンサルタント、中田仁之氏はいいます。では、そのような駄目なリーダーが「ついやってしまっていること」とはなにか、中田氏が解説します。

自分の発する言葉が周りに与える影響

あるご家庭での出来事を紹介します。お父さんは脱サラして飲食店を始めました。軌道に乗るまでとても大変で、深夜に帰宅し朝一番に出ていく生活が1年続いたそうです。その間、ほとんど休みもなく、お子さんと過ごす時間もほとんどありませんでした。

 

そして迎えたお父さんの誕生日、小学3年生のお子さんからの手紙に号泣したそうです。その手紙にはこう書いてありました。

 

「日本一おいしいカレーを作るお父さん、僕の夢はお父さんみたいに立派なカレー屋さんになることです。今度、僕にも作り方を教えてね」

 

忙しくてほとんど一緒に過ごせなかったのに、なぜ小さい子がこんなメッセージを残せたのでしょうか? それは、奥様がいつもお子さんにこう話していたからだそうです。

 

「あなたのお父さんは日本一のカレー屋さんなの。だからみんなが寝ている間もカレーを作っているんだよ、すごいよね!」

 

奥様の発する言葉の通りにお子さんが育っているのです。

 

あなたの発する言葉の通りに、部下が育っていくのです。ですから、リーダーであるあなたの何気なく発したグチや不平不満が、ご自身はもちろんあなたのチームに与える重大な影響まで考える必要があるのです。

 

 

中田 仁之

株式会社S.K.Y.代表取締役

中小企業診断士

 

※本連載は中田仁之氏の著書『困った部下が最強の戦力に化ける すごい共感マネジメント』(ユサブル)より一部を抜粋し、再構成したものです。

困った部下が最高の戦力に化けるすごい共感マネジメント

困った部下が最高の戦力に化けるすごい共感マネジメント

中田 仁之

株式会社ユサブル

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