ノーコードツールの導入という選択肢
◆3. 知識なしでも制作~運営まで可能なノーコードツールを導入する
非常に普及が進んできており、中小企業、スモールビジネスでは一考の価値がある方法です。ノーコードツールとはHTMLやCSSといった専門的な技術や知識が不要で、文字どおり、コードを書くことなくブラウザ上でウェブサイトを制作することができるものです。ブログやSNSなどで情報を投稿した経験のある人であれば、それ以上の技術がなくても、誰でもウェブサイトを構築することができるため、近年とても人気が高まっています。
ノーコードツールには非常に簡単に扱えるシンプルなものから、多くの機能が搭載されているものまで、さまざまな種類がありますが、特に多いのは自分専用のIDとパスワードでログインをして、画面の指示に沿って文字や画像を投稿していくことでウェブサイトを構築していくものです([図表1~4]参照)。
費用もサービスによってさまざまですが、一般的には月々数千円~数万円の利用料がかかります。制作会社に依頼すると初回は数十万~数百万、運用保守でも月々数万円かかる場合が多いですから大変リーズナブルであり、予算規模に限りがある中小企業やスモールビジネスにはうってつけの選択肢となっています。
このように、操作面で特別な知識が不要であり、費用面でも負担が少ないことから、特にビジネスの初期段階や、少人数の会社などにおすすめの方法です。
ノーコードツールのデメリットは、大手企業がオーダーメイドで構築するほどの機能や拡張性が少ない部分ではありますが、ウェブサイトに必要な基本機能は十分兼ね備えているため大きな障壁にはなりません。
佐野 彰彦
株式会社smallweb/株式会社それからデザイン
代表取締役