「他人の心理」に近づくシンプルな方法
たとえばあなたが「車」を購入した時、「燃費はいいか?」という点にこだわっていたとします。つまり、車の維持費、ガソリン代をなるべく抑えたいと考えていたわけです。
それを「新築注文住宅」の場合に置き換えて考えると、日々の光熱費をなるべく抑えたいということになります。いい換えれば、「省エネ住宅に対応しているか?」ということです。
このフレームワークは「自分は新築住宅を建てた経験がない」ことを前提としています。経験がある場合はあなた自身の実体験をもとに④を書き出していきつつ、③でピックアップした他の「近い特徴をもつ商品・サービス」についても、同様に書き出していきます。
そうすることで多角的で深いレベルでターゲットの心理を先読みすることができます。そしてこのフレームワークを複数人で行い、それぞれの自分の心理をもち寄ることで、さらにターゲット心理の洞察を深めていきます。
自分と他人の気持ちは別と考える人がいますが、それは違います。自分が感じることは他の人も同様に感じることが圧倒的に多く、また人は「我が事」ととらえることで初めて真剣に考える傾向があります。
「他人の心理」という見えないものを追いかけるのではなく「自分の心理」を深く掘り起こすことが、的確にターゲット心理をとらえることにつながるのです。
佐野 彰彦
株式会社smallweb/株式会社それからデザイン
代表取締役