11ヵ月で106億米ドルの貿易黒字
ベトナムは1〜11月期に106億米ドルの貿易黒字を記録したと、統計総局が11月2日に発表した。11月の輸出入高は前月比1.2%減、前年同月比7.8%減の575億8,000万米ドルと推定され、1〜11月の総額は前年同期比11.8%増の6,738億米ドルとなっている。
当期の輸出高は前年同期比13.4%増の3,422億米ドル、輸入高は10.1%増の3,316億米ドルと推定されている。輸出高は35品目がそれぞれ10億米ドル以上、8品目が100億米ドルの大台を超え、それぞれ全体の93.7%、70.1%を占めたと報告された。また、輸入額が10億米ドル以上の製品は45品目、100億米ドル以上の製品は6品目で、それぞれ全体の93.2%、52.3%を占めている。
ベトナム最大の輸入国である米国からの輸入額は1,015億米ドルと推定され、最大の輸出国である中国への輸出額は1,099億米ドルに及んだ。また、ベトナムは同期間に、EUに対して294億米ドルの貿易黒字、一方中国に対しては569億米ドルの貿易赤字を記録している。
産業貿易省のド・タン・ハイ副大臣は、「輸出を促進するために、この1ヵ月で生産と消費のための十分な原材料と燃料を確保するべく、原材料を適性価格で取引可能な代替供給者への企業支援に注力、生産と輸出を加速するため締結された自由貿易協定を有効に活用する」と明言した。
さらにベトナムでは、デジタル化の推進により、税金の還付、輸出入通関、原産地証明書の発行など、企業の行政手続きの円滑化も今後益々促進される見込みだ。