新しいことを学びたければ、他人を真似ろ
コンサルタントは、オリジナルのコンテンツのみを教えなくてはいけないわけではありません。
ゼロから何かを生み出せるのは一部の天才だけです。世の中のコンサルタントの大半も独自のコンテンツを持っている訳ではありません。
オリジナリティにこだわっていたら時間を浪費してしまいます。プロらしい知識やノウハウは「真似る」ところから始まるのです。
今の時代はあらゆる情報が飛び交っています。次々に新しいものを生み出して世の中に発信し続けるのは、至難の業。
ブームを起こしているものも、既存のものに何かを掛け合わせたものだったり、少し視点を変えたものだったりするのです。
たとえば、少し前になりますが、「AKB48」の例があります。ファンによる「総選挙」などで、推しのメンバーを選出するなど、当時、新しいアイドルグループとして世間では認識されていました。しかし、あれはその前にブームをつくっていたアイドルグループ「モーニング娘。」のテレビで行われていたオーディションをファン投票に置き換えたものだったのではないかと私は考えています。
そういう意味では、既存のビジネスに何かを足したり、ブームになっている手法を掛け合わせたりすることで、大きなビジネスを創出できるのが分かるのではないでしょうか?
さらに言うと「モーニング娘。」も昭和のアイドル、「おニャン子クラブ」(メンバーが増減するアイドルグループ)+「スター誕生!」(テレビ番組によるオーディション)」だったと分析できます。
こうしてみると、既存の知識やノウハウを掛け合わせて、新しいアイデアは生まれているのですね。
最後にお伝えしたいのが、学ぶの語源です。これは「真似ぶ」と言われています。
多くの人が「真似」はいけないと思っていますが、まずは真似ることから本質を学んでいけばいいのです。
良質なコンテンツを生み出す「FTTP」の極意
真似ることへの抵抗がなくなれば、様々なものがヒントになります。
たとえば、電車の中刷り広告には、プロが書いた商品の特徴や魅力を伝えるキャッチコピーがたくさんあります。これらのコピーはビジネス文書に転用できるかもしれません。
「中刷り広告の文章を、自分の肩書やセールスレター、ホームぺージやブログ、メルマガやSNSなどに応用できないか?」
そのような視点を持っていれば、電車の移動中でもインプットができます。
街を歩いたり、人と会ったりするときでさえ、私は「何かヒントは無いか」「真似られることは無いか?」を考えています。
結果、新しいノウハウや知識がどんどん増えていくのです。
ただし、そのままコピーというのはいけません。あなたがコンサルタントになって私のノウハウをそのままコピーした場合は「松尾昭仁」のマネでしかないのです。
プロフェッショナルは真似るときもプロフェッショナルでなくてはなりません。クライアントを魅了するような模倣をしましょう。
そこで求められるのが、「FTTP」です。