「現場で役立つ知識」だけを学べば十分
「ひとり社長」や「コンサルタント」は自分のもつノウハウを売るビジネスなので、「仕入れ」は少なくてすみます。また、「在庫」を抱えることもありません。
しかし、唯一大事にしてほしい「仕入れ」が、専門家としての知識やノウハウです。
なぜなら、悩みを抱えるクライアントに、自分が仕入れて体系立てた知識やノウハウを提供して問題解決するのが、コンサルタントの仕事だからです。
ですから、価値の高い知識・ノウハウを積極的に仕入れていきましょう。
私はセミナー・研修講師として、「スピーチ力」「プレゼン力」「立ち居振る舞いなどの見せ方」「セルフブランディング」などを最優先で勉強しました。
また「出版コンサルタント」として出版業界のこともインプットしますが、その中では売れている本の販売の仕組みなども研究しています。どうすればスクール生の本や、私が出版した本が売れていくのか、知る必要があるからです。
ただ、世間一般で大切と言われている「英語」の勉強などはまったくしていません。出版コンサルタントをするにあたって英語を使う機会がないからです。
外国のマーケットが今より開かれ、そこに入り込みリターンを得たほうがスクール生や私、出版社の利益になるのであればそうしますが、現在のところ、海外に行って売り込んだりする機会を必要としていないのです。
英語を学ぶ時間があったら、出版業界のニュースをチェックしたり、プレゼンや話し方を磨いたりしたほうが、クライアントのためになります。
世の中には、仕事に必要のない資格を勉強して取ろうとする人が結構います。
「勉強しておけば、いつか役に立つかも」「これを取れたら仕事が受注できるかも」という発想が根底にあるのでしょうが、それでは、いつまでたっても自分が目指している分野の「ひとり社長」「コンサルタント」になることはできません。
ビジネスに直結しない資格に時間を割いても無意味なのです。
本を読むにしても、セミナーを受けるにしても、「この知識はクライアントにとってどのような意味があるのか?」を考えて下さい。それが思い浮かばないのであれば、今は勉強する必要が無いということです。
コンサルタントは基本的に専門分野を教える職業ですから、その専門ジャンルで突出したノウハウを学べば良いのです。