知識を熟成させる期間が必要になる
【相談5】成果が出ていない気がします
山田さんがこれまでにないくらい落ち込んだ表情でやってきました。肩を落としてすっかり元気がない様子です。しかし私としては、この訪問にあまり驚きはありませんでした。というのも、実は前回からの時間を考えて、そろそろ山田さんが来るのではないかと密かに予想していたのです。
受験や資格試験などの勉強は長期にわたります。勉強を始めるときには、本番の試験までの自分の実力の上がり方に良いイメージを持つのは当然だと思います。
しかし、長い期間の継続的な勉強をしている人の中には、良いイメージで始めたはずが、あるとき突然自信を失う場面に遭遇する人がかなりいるのです。実は、これは本人の勘違いが多分にあるのですが、それについては後述することにします。
山田さんから話を聞いたところ、案の定でした。
これまで私からのアドバイスを参考に勉強を続けてきて、本人としては実力がついている感じがあったそうです。そこで、まだ完璧ではないのはわかっていたけれども、私からのアドバイスにあった「想起練習」も兼ねて、模擬試験を受けたそうなのです。
受ける前は、だいたいこのくらいかなと、自分なりに成績のイメージを持っていたそうですが、いざ結果が出てみると、本人が思っていたよりもかなり悪かったのだそうです。
山田さん:『今までいろいろなアドバイスを聞いてここまで頑張ってきましたけど、まだ何か足りないのでしょうか。それとも、自分では気が付いていないけれど、勉強の方法が間違っているのでしょうか』
私: 山田さん。山田さんの最終的な目標は、本番の試験に受かることですよね。その本番で成功するために、今の状態は必要不可欠なのですよ』
私がそう言うと、山田さんはぽかんとしてしまったので、その理由を説明することにしました。
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