(※写真はイメージです/PIXTA)

早期退職しで、雇用保険の失業給付金をもらえる期間を充電のチャンスだと捉えて、リフレッシュもしながら、この先、自分がどう生きたいかを考えたといいます。定年活動の先輩たちに学びます。セカンドキャリアコンサルタントの高橋伸典氏が著書『退職後の不安を取り除く 定年1年目の教科書』(日本能率協会マネジメントセンター)で解説します。

定年後「どう生きるか」を考える

岩﨑さんに、「最近、定年後にどんな仕事をしたらいいか悩んでいる人が多いので、アドバイスもらえますか?」とお願いしたところ、すぐさま答えが返ってきました。

 

「多くの人は、どんな自分になりたいか、どうありたいか、英語で言うと〝Be〞を考えないで、何をしたらいいのか、どんなことをするべきか、という〝Do〞ばかり考えている。だからDoに振り回されて悩んでしまう。Beがはっきりすると自ずとDoはついてくるでしょうね」

 

なるほど、と唸ってしまいました。定年後は現役の時と違い、どういう道を歩むか自由に選択できます。人生の集大成の意味もあり、まずはどんな自分でいたいのかを考えることが大切だと思いました。長年の研修経験からの、重みのある言葉でした。岩﨑さんがこのように思われるのには理由があるようです。

 

「父は40歳代で亡くなったから、まだまだやりたいことがあったはず。父より長く生きた自分は、定年後は父がやりたかったはずの社会貢献をしたいと思った」

 

「自分の経験してきたことを若い人や未経験者に伝えたい。彼らがそれを基に次のステップを踏め、無駄なく、さらに良いもの、進化したものを創造できる、そういうことに貢献していきたい」と岩﨑さん。

 

岩﨑さんの周りには若い人が集まり、元部下からもよく相談されるようです。

 

シニアは孤独がリスクと言われますが、岩﨑さんのようにいつまでも若者に心を開いていれば、世代間ギャップは起こらないのだろうと思いました。

 

岩﨑さん、いつまでも若い気持ちでいてください。

 

【髙橋の感想】

 

岩﨑さんは個人事業主として要望されたワークショップを行いながら、新しい会社で、現役時代に得意で強みだった研修を実践されています。そして今までの経験を活かした研修体系作りにも取り組まれています。

 

個人事業主であり、契約社員でもあり、いろいろな働き方ができるのだと改めて教えて頂きました。まさにパラレルキャリアを実践されています。いろいろな仕事をされても「人の成長」を支援するという軸はぶれていないと思いました。

 

岩﨑さんは、人から必要とされているなら応えたい、社会に貢献する自分でいたい、という気持ちを持たれているので、人から共感・賛同される機会も多くなるのだなと思います。岩﨑さんは人を育成するという、自分の好きなことを、これからも発揮されていかれることでしょう。今後の展開を楽しみにしています。

 

髙橋 伸典
セカンドキャリアコンサルタント

 

 

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※本連載は、髙橋伸典氏の著書『退職後の不安を取り除く 定年1年目の教科書』(日本能率協会マネジメントセンター)から一部を抜粋し、再編集したものです。

退職後の不安を取り除く 定年1年目の教科書

退職後の不安を取り除く 定年1年目の教科書

髙橋 伸典

日本能率協会マネジメントセンター

この一冊で定年後の不安を払拭! 定年後の3大リスク(お金/仕事、孤独、健康)に対し、具体的に乗り越える方法を提示。定年後、どのようにすればいいか不安を抱えている人に贈る指南書です。

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