冬休みは的を絞って効率よく勉強
■対過去問の狙い
・志望校の入試パターンに慣れる
・出題形式に慣れる
・時間・ペース配分を決める
・ミスをしたくない問題を万全にする
これらの課題は、入試で最大に得点するという目的のために必要な作戦で、これまでの受験勉強でも意識してやってきましたが、ここで総仕上げに入りました。
100点を目指すのではなく合格ラインより上を目指して、自分がイメージする最大の点を取れるように対策をしていきましょう。
過去問というツールをやり込んでいくと、志望校の問題構成や形式に慣れていきます。実践的に過去問に挑戦することで、本番のイメージトレーニングができるというわけです。
さらにこの時期、過去問を何度も解くことで、最後にどの単元を、どんな問題を強化すれば合格点に届くのかが見えてくるでしょう。ミスや間違いから、本人が自分に必要だと考えるポイントに絞って、勉強してみましょう。
息子は、過去問の結果と見直しから分析をして、残された時間に何を勉強したらいいのか、自分で考えるようになりました。例えば、英語の長文は、時間を設定して速く読み解く練習をする、数学の落としたくない単元を重点的に復習する、などでした。
このように、本人が課題を明確にして冬休みを過ごせれば、きっと学力を伸ばせる総仕上げになるでしょう。
もちろん、冬期講習を仕上げに受講するという選択肢もあります。塾なし受験でも、プロが考えるギュッと凝縮された短期講習をうまく使っていく方法もあると思います。自分に必要な講習があり、冬休みは短期講習で仕上げをしたいと考える受験生であれば、取り入れていいと思います。
我が家も短期講習は検討しましたが、ずっと塾なしで受験勉強をしてきたので、やはり最後まで自分でやってみる、という結論に至りました。どちらかというと、冬休み中は、本人が考えているやるべきことがすでにあり、塾にいく時間がもったいないと感じたことが大きかったです。
塾のメリットは理解していますが、勉強のペースができあがれば、通塾のような自分のペースが乱れる勉強法は必要ないと感じていたようです。残された時間に何の勉強が自分に必要なのか、本人がしっかり考えて受験勉強をできていたことが、塾なし受験を成功に導く鍵になったと強く感じています。
「勉強する」こと自体を、親はサポートできません。本人の意志、選択、自考する力、そして自分で最後まで努力する以外に合格する方法はないのです。
「冬休み」という貴重な時間をどう使いたいかは受験生それぞれですが、入試が間近になれば、あれもこれもと焦りがちです。冬休みを有効に使うためには、的を絞った勉強で効率よく、そして過去問でしっかり志望校対策をすることが大切です。
冬休みが終わると3学期。1月は出願や推薦入試が始まり、受験生本人も周囲も一気に慌ただしくなります。努力した成果を出せるように、入試日から逆算しつつ、最後まで塾なし受験を計画的に進めていきましょう。
冬休みはやり残しを巻き返す時間、過去問をやり込む
塚松美穂
ライター・教育アドバイザー
学習支援コーディネーター
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