民間企業もオンライン診療を導入
イギリス国内でも、徐々に新型コロナウイルスの感染が拡大しはじめたのは周知のとおりです。首相が感染したくらいです。危機感を募らせたNHSは、かかりつけ医による診療をビデオ(通信)に切り替えるように要望を出します。
あわせて、デジタルヘルスの民間企業にオンライン診療導入拡大の支援要請を行いました。民間企業を上手に利用したことで、オンライン診療はイギリスでも成功することになります。
イギリスで急成長するオンライン医療ビジネス
パンデミックによって、イギリスではGP(かかりつけ医)によるバーチャル医療の導入が促進されました。2020年、NHSは約7000のクリニックに対して、オンライン診断への移行を命じます。これは同時に、医療オンラインサービスの企業にとって追い風となります。
多くの医師は、リモート診療予約にアキュルク(AccuRx)という企業を利用しました。アキュルクは、健康分野で利用されているイギリス発祥のソフトウェア会社です。2016年にイギリスで設立され、かかりつけ医と患者がテキストメッセージで連絡を取れるサービスを開始しました。
これは、患者と通信するために、医師の手術によって使用されるメッセージングプログラムです。このシステムは、パンデミックを契機に国内のクリニックで急激に普及することになります。
イギリスでは、長年かかりつけ医がインフルエンザの予防接種を行っていました。しかし、新型コロナのワクチン接種の規模はそれをはるかに凌ぎ、従来のワクチン接種以上に手間がかかることから、病院の多忙は限界を超えていました。ワクチン接種の予約殺到により、本来の業務が妨げられていた病院スタッフは悲鳴をあげている状況でした。
この状況を解決するために、アキュルクはワクチン接種対応のオンライン予約システムを短期間で開発します。このシステムにより、患者はオンラインでワクチン接種の予約ができるようになり、クリニックは本来の作業に専念できるようになったのです。このワクチン接種での対応により、アキュルクは信頼される通信ツールとして、医師からの指示がより高くなります。
その後、プライマリケアクリニックのオンライン予約ツールとして、90%以上のシェアを獲得することになるのです。アキュルクは、イギリスでのオンライン診療(遠隔診療)拡大させる大きな引き金となったのです。
〈オンライン診療に新たな革命/ラディアル型オンライン診療システムとは?〉
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