Amazon・Googleも参入…「米国・オンライン医療ビジネス」の先駆者「テラドック・ヘルス」とは?

Amazon・Googleも参入…「米国・オンライン医療ビジネス」の先駆者「テラドック・ヘルス」とは?
(※写真はイメージです/PIXTA)

アメリカでは新型コロナウイルス感染症の流行により、「オンライン診療サービス」を提供する企業「テラドック・ヘルス」が台頭し、Amazon・Googleも参入するなど「医療サービス」の競争が激化しました。「テラドック・ヘルス」とは、どのような企業なのでしょうか、みていきましょう。

“オンライン診療のAmazon”「テラドック・ヘルス」

GAMAをはじめとする怪物企業を次々と生み出す国、アメリカ。オンライン診療の世界にも、「テラドック・ヘルス」という怪物が生まれました。この“怪物企業”について、少し知っておきましょう。

 

日本ではあまり一般的でないかもしれませんが、テラドック・ヘルス(Teladoc Health)は、米国No.1シェアのオンライン診療プラットフォーマーです。2002年にテキサス州で創業しました。その革新的なビジネスモデルから「オンライン診療のAmazon」と呼ばれています。

 

アメリカにおける医療費削減の流れを受け、低コストの診療サービスとして成長を続けています。テラドック・ヘルス(以下:テラドック)は、オンライン診療サービスの最大手です。ほとんどのアメリカ人のスマートフォンやパソコンにダウンロードされているといっても過言ではないでしょう。

 

申し込みから診察まで10分…充実したサービスで利用者拡大

テラドックが提供するサービスは非常にシンプルです。テラドックのシステムに個人情報や病歴などの情報を入力し、診療が必要ならばアプリで医師とマッチングをしたあと、ビデオチャット等で診療を受けることができます。緊急性を伴わない症状であれば、受診申し込みから登録医師との対面まで10分程という待ち時間短さを実現しています。診療予約の手間や待合室・診察室で待たされるストレスがなく、年中無休で1日24時間いつでも受診可能です。

 

サービス会員になると、ZOOMのようなビデオチャットのやり取りで診療をしてもらうことも可能で、問診や医薬品の処方、対面診療を受けられる医療機関や専門医への紹介、さらにオンラインでの心理カウンセリングなども行っています。

 

スマートフォンのアプリやパソコンなどを使い、自宅にいながらビデオチャットで医師の診療を受けることができる。料金も従来の対面診療よりも割安。利用者が拡大しないわけがありません。テラドックのようなオンライン診療サービスの登場は、アメリカ国民にとって救世主であるといえます。

 

そして、コロナによるオンライン診療の好影響を受け、テラドックの株価は、とんでもなく上昇することになります。その株価の上昇の規模からも、「第2のテスラ株現象」とまでいわれました

 

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開業医を救うオンライン診療

開業医を救うオンライン診療

鈴木 幹啓

幻冬舎メディアコンサルティング

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