不動産投資においてタイミングと決断は重要
■それでもタイミングは重要!
これまでお話してきたように、物件探しの基本は必ず現地に出向いて物件を確認するということです。物件を見極めるうえで、これは重要であり、今もその考え方に変わりはありません。物件を見ないで購入する賃貸オーナーも多いと聞きますが、部屋の中にはお客さま(賃借人)が入居中で入れなかったとしても、マンションの共用部分を含め現地周辺は確認しておくべきだというのが私の考えです。
私は都内では中央区、港区、新宿区、豊島区、杉並区、中野区と我が“庭”を増やしていきましたが、人気の住宅地世田谷区には所有していませんでした。そんなある日、聞けば三軒茶屋にも近いところに売りが出たとの情報がありました。立地的には申し分なく、オーナーとしては垂涎の物件でした。こんな立地でこんな物件が出るのだと、心が躍りました。
このときは先着順で決まるということであり、現地を確認しにいく時間がない中で、私の基本方針に反する行動になりますが、初めて現地を見ないで購入を決めました。これが私の11戸目の物件です。
ほしいところのほしい物件は何が何でも手に入れたい! こうして得られた物件は、規模は小さいながらも将来への期待感があり、ほしいものを得られた満足感に満ちていたことを思い出します。逆に一度逃した物件に再びめぐり合えることはほとんどないでしょう。不動産投資においてタイミングと決断は重要だということは間違いなく言えます。
タイミングといえばもう一つ。「不動産投資がよい」と思っても、なかなか決断できないということをよく聞きます。明日にでもじっくり考えようと先送りすると、忙しいサラリーマンにとって歳月はあっという間に過ぎてしまいます。ワンルームで投資を始めると決めたら、物件をアクティブに探す行動に移ること、そのタイミングとは思い立ったときなのです。
それができずにいるとズルズルと月日だけが流れ、気づいたときには何もできなかったなんてことになってしまいます。失敗してする後悔と、失敗を恐れてしなかった後悔があったとき、私ならば後者のほうが後々まで後悔として残ってしまいます。タイミングって、とても重要ですね。
飯田 勝啓
マンション管理士
↓コチラも読まれています
ハーバード大学が運用で大成功!「オルタナティブ投資」は何が凄いのか
富裕層向け「J-ARC」新築RC造マンションが高い資産価値を維持する理由