
新型コロナウイルス禍のなか、働き方が大きく変わり、家でテレワークをする人が急増しました。快適さがある一方で、知らず知らずのうちに心身ともに不健康な状態に陥ってしまうことがあります。自分自身の心と体を健康に保つ工夫について、ベストセラー『人は見た目が9割』(新潮新書)でおなじみの劇作家・演出家 竹内一郎氏が、著書『マスク時代リモート時代の《新》コミュニケーション』(春陽堂書店)で解説します。
巣ごもり生活で「悪くなっているもの」
「コロナ太り」などという言葉が一般的にもなりましたが、外出自粛期間、いわゆる巣ごもり生活によって悪影響が出たものは少なくないでしょう。
私が最も気になるのが「姿勢」です。
人は他人に見られていないと、どうしても姿勢が悪くなります。
テレワーク、オンライン授業ともにソファに座って数時間過ごすことも少なくありません。デスクチェア、丸椅子などと違い、柔らかくリラックスするために作られているソファで正しい姿勢を保ち続けることは難しいものです。
自然、悪い姿勢で過ごす時間が思いのほか長くなってしまいます。
それだけでなく、人に見られていないと、どうしても人はだらしなくなってしまいます。私も同じです。
だらしない姿勢のいけない点は、腹筋と背筋を使わなくなることです。
腰は腹筋と背筋で支えています。歳をとると、腰痛の人が増えるものです。年齢とともに、腰骨の軟骨が減っていき、骨が神経を圧迫するからです。
そんなとき、腹筋・背筋が強いと、骨の圧迫を緩和してくれます。筋肉が骨を支えるのです。中年以降の腰痛緩和のためにも、正しい姿勢をキープし、腹筋と背筋を強化しておきたいものです。
ホテルマンのアルバイトをしたときに、「ホテルに与えられた制服を着ると、自分の背筋がビシッと伸びてくるのでびっくりした」という学生がいました。
同じ制服を着た先輩社員の背筋がビシッと伸びている。ホテルにやってくるお客様は、自分と先輩を同じホテルマンとして見る。
そのような状況で制服を着ると、先輩のような姿勢でないと自分自身がしっくりこないのでしょう。「他人の目」が及ぼすいい効果の一例です。
だらしない姿勢で印象が悪くなるのは、何もホテルマンに限ったことではありません。私たちも同様です。
【重要!】だらしない姿勢は印象を悪くする。
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