(※写真はイメージです/PIXTA)

新型コロナウイルス禍をきっかけに、ビジネスだけでなく、プライベートでも「LINE」や「Zoom」といったオンラインツールの利用が急速に広がりを見せています。それらは使い方によっては思わぬ効用をもたらしてくれることがあります。ベストセラー『人は見た目が9割』(新潮新書)でおなじみの劇作家・演出家 竹内一郎氏が、著書『マスク時代リモート時代の《新》コミュニケーション』(春陽堂書店)で解説します。

「LINE」で遊びながらビジネストレーニングができる

学生に「LINEで誤解を受けたことがある人いますか?」という質問をすると、ほぼ全員が「ある」と答えます。

 

というのも、LINEをやる感覚は、友人同士の無駄話に近いもの。

 

ところが、すでに述べた通り、交換し合うのは書き言葉です。「話し言葉」を交換し合っているつもりで「書き言葉」を交換しているのです。

 

話し言葉なら、表情や抑揚やイントネーションで、自分がどんな気持ちでその言葉を発しているかが伝わります。しかし、書き言葉にはそれらを伝える力がありません。

 

友人同士の「話し言葉コミュニケーション」の中にも、「相手に送るのは書き言葉である」という理性を働かせる必要があります。その認識の欠落が思わぬ誤解やトラブルを招いているのです。

 

実際、学生全員がそうしたトラブルを経験し、「以前よりも、言葉に気を付けるようになった」と言います。

 

そう考えると、LINEは遊びながらでも、少しずつ社会性を身に付けるツールに見えてきます。LINEは社会人になる第一歩ということでしょうか。

 

【重要!】LINEで、ビジネスに必要な書き言葉のコツが身に付く。

「リモート飲み会」の楽しみ

私は毎週、土曜日の夜にリモート飲み会をやっています。

 

私はアルコールをほとんど飲まないので、コーヒーやジュースなどを飲みながら参加しています。時間は1時間弱。

 

相手は仕事の関係もない、しがらみもない、まったくの友人です。だから、心の底からリラックスできます。

 

それぞれがリラックスしているようで、ソファに横になって、もはや顔が半分しか画面に映っていない人もいます。それでも一向に構わないのです。

 

居酒屋で飲むよりリラックスできます。飲んだ後も、満員電車で家に帰る必要がないので、気持ちも楽です。

 

居酒屋は家の外でもあり、「公」の部分もあるので、リラックスしているようでもどこか緊張しているのでしょう。

 

参加者は4人。2人は自分の部屋があります。1人は住居と別棟の店舗の中から参加しています。私は書斎(自分だけの空間)にいるので、4人とも誰にも気兼ねなく好きなことが話せます。

 

住んでいる場所も、私は川崎市(神奈川県)で、3人は久留米市(福岡県)です。久留米は私の故郷でもあります。オンライン環境のお陰で、故郷の友人と毎週会えるのです。

 

そして年に1回、私が久留米に帰ると、皆で中華料理を食べに行きます。牽牛星(けんぎゅうせい)と織女星(しょくじょせい)ではありませんが、それも楽しいものです。

 

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マスク時代リモート時代の《新》コミュニケーション

マスク時代リモート時代の《新》コミュニケーション

竹内 一郎

春陽堂書店

115万部突破!! 『人は見た目が9割』(新潮新書 2005年)著者が、マスクをしたまま・リモートでのやりとり…、でも円滑なコミュニケーションを取る極意を伝授!

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