(※写真はイメージです/PIXTA)

テレワークやオンライン会議が急速に普及し、伝えたいことを的確に表現するのが難しかったり、相手の考えていることがわかりにくかったりすることがあります。こういった事態にどのように対処すればよいのか。非言語コミュニケーションの専門家でベストセラー『人は見た目が9割』(新潮新書)でおなじみの劇作家・演出家 竹内一郎氏が、著書『マスク時代リモート時代の《新》コミュニケーション』(春陽堂書店)で解説します。

テレワークの孤独感を克服する方法

テレワークは、相手がどんなふうに仕事をしているか、きちんとやってくれているのかがわかりません。信じるしかないとはいえ、心もとない部分があります。

 

自分への評価も気になるところです。「人は自分をわかってくれている」とは思っても、実際に自分の働いている姿を見ている人はいないのです。

 

「わかっていてほしい」という気持ちはあっても、他人も自分が見ていないことは、やはり「わからない」ものです。テレワークは孤独との闘いとも言えます。

 

仕事は「結果」なので、きちんと結果が出ていれば「Aさんはちゃんと仕事をしている」ということが誰にでもわかります(もちろん、成果が人に伝わりにくい仕事もありますが)。

 

しかし、いつも結果が出るとは限りません。

 

大事なのは「わかってほしい」ではなく、わかってもらう努力をすることです。

 

テレワークであっても、メールで補助的に送受信する回数を増やしましょう。

 

自分のやったことをできるだけ可視化するのです。クラウドツールに進捗状況をアップデートするのもいいでしょう。

 

面倒ですが、サボりたいと思う気持ちを回避できたり、モチベーションアップにもつながるはずです。

 

自分から人に「あれこれやっている」とアピールするのが、苦手な人もいるでしょう。しかし「真面目にやっても、誰も認めてくれない」という無力感は減らさなくてはなりません。

 

ここは「時代は変わった」と思うほかありません。「こまめな発信も仕事のうち」と心得ましょう。

 

【重要!】こまめな発信で、自分の仕事を可視化しよう。

 

「やる気が起きない」問題の対処法

自分の家にいると、気持ちの切り替えができず、まったく仕事をやる気が起きないときがあります。作家がまったく書けないときと似たような状況です。「誰か、私の『仕事スイッチ』を入れてくれないかなあ」という状態です。

 

そんなときは外的刺激を与えてあげるのもいいでしょう。喫茶店やワークスペースに行くなど、気分を変えるのも手です。

 

私の会社の近くには、テレワークのための「喫茶スペース」があちこちにあり、真面目な顔でPCに向かっている人が少なからずいます。家だとテレビを見たり、漫画を読んだり、ゲームをしたりしてしまう人もここでは仕事以外にやることがないので、嫌でも集中できるようです。

 

自分の仕事スイッチがどうすれば入るのか、あれこれ試して見つけましょう。

 

ちなみに、演劇という集団作業をやっていてつくづく思うのですが、仲間(心で通じている相手)がいると仕事スイッチが入りやすいものです。私にとって、「親友がいる」は仕事スイッチの黄金律です。

 

【重要!】自分なりの仕事スイッチを見つける。

 

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マスク時代リモート時代の《新》コミュニケーション

マスク時代リモート時代の《新》コミュニケーション

竹内 一郎

春陽堂書店

115万部突破!! 『人は見た目が9割』(新潮新書 2005年)著者が、マスクをしたまま・リモートでのやりとり…、でも円滑なコミュニケーションを取る極意を伝授!

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