(※画像はイメージです/PIXTA)

模試は受けて、必ず見直し・解き直しをすることが大切です。「模試の受けっぱなしはNG」とよくいわれますが、それは受けること以上に、見直しをすることにメリットがあるからです。塾なしで長男を志望校に入学させた塚松美穂氏の著書『「塾なし」高校受験のススメ』(プレジデント社)で解説します。

「模試の受けっぱなしはNG」のワケ

■なぜ模試を受けるのか

 

①間違った問題・解けなかった問題の見直しをすると

学力アップ+ミスの傾向がわかり、得点アップ

 

②自身の実力を確かめる物差しになる

現状の実力を分析して、志望校決めや受験の対策に

 

③本番の試験スタイルに慣れる、対応する練習

いつも通り入試に挑むことは、実力を出す前提。当日に実力を発揮するための訓練に

 

このため、模試は受けて、必ず見直し・解き直しをすることが大切です。「模試の受けっぱなしはNG」とよくいわれますが、それは受けること以上に、見直しをすることにメリットがあるからです。模試の受験・見直し・解き直しを繰り返して、得点力を上げていきましょう。

 

最後に、模試の見直しについてですが、息子は、模試を受けた当日の夜か翌日に、自己採点からの見直しをしました。どうしてもできない場合は、その週末にまとめてやっていました。なぜなら、内容や解き方を覚えているうちにやるほうが効果的だからです。

 

まず、自己採点をして全体を見直します。それから、時間がなくて解けなかった問題があればチャレンジしましょう。その後、間違えた問題を解き直します。自分の解き方を記憶しているうちに見直しをすると、その過程を覚えているのでなぜ間違えたのかがわかりやすい。間違いを修正して吸収するチャンスが高まります。

 

模試は当日(翌日)見直す。

 

入試当日の体調に気をつけても、本番はどうしても緊張します。加えて、問題との相性もありますから、苦手な問題が出て焦ってしまう、ケアレスミスをするなど、実力を出せずに入試が終わってしまうこともあるかもしれません。また、マークシートの塗り間違いによるミスも、意外に多いと聞きます。

 

まだ10代半ばの中学生。本番で、緊張や焦りが足を引っ張ってしまうことは、十分あり得ます。だからこそ、できるだけ「普段通りに入試に臨めること」が合格につながるのです。

 

時間配分やマークシート・記述など解答への対応は、繰り返しトレーニングすることで必ず養われ、実力の一部となります。慣れてくると、自分が取れるだろう点数が予測できるようになってきます。そのためにも、模試を受けることには大きな意味があり、できるだけ場数を踏んでおくというのは、入試にとっては必ずプラスになるでしょう。

 

▶模試を受ける理由
その1:学力の現状を知り、得点アップを狙うため
その2:受験生の中で自分の立ち位置を知り、志望校対策をとるため
その3:リハーサル形式で訓練し、入試本番で力を発揮するため

 

塚松美穂
ライター・教育アドバイザー
学習支援コーディネーター

 

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※本連載は塚松美穂氏の著書『「塾なし」高校受験のススメ』(プレジデント社)の一部を抜粋し、再編集したものです。

「塾なし」高校受験のススメ

「塾なし」高校受験のススメ

塚松 美穂

プレジデント社

たくさんの習い事に、塾を掛け持ちしている小学生。中学生になれば、学習塾にいくのが当たり前の世の中で、周りを見れば塾通いのクラスメートばかり。「塾にいかないと子どもたちは希望する進路に進めないのだろうか」という疑…

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