苦手科目はやれば得点アップに直結する
▶国語
国語は、息子がとても苦労した教科です。受験勉強を始めた頃は平均点が取れず、小さいときから新聞や読書で活字にもっと触れさせておけば……と、少し後悔しました。とはいっても「後悔先に立たず」ですから、やれることを考えて勉強し直しました。
苦手教科は、実は伸びしろがあり、得点アップできます。好きではない教科を勉強することは苦痛ですが、合格に必要と考え、挑戦するしかないと思います。
都立高校受験の場合は、ほぼ同レベルのライバルと合否を争います。その中で合格を勝ち取るためには、平均点に届かない苦手な教科のマイナスをカバーする超得意教科をもっているか、苦手教科をなんとか平均にするか、全体的に少しずつ得点アップを目指すか、とにかく、ライバルとの差をなんとか埋めなくてはなりません。
息子は超得意教科があるわけではなく、どれもある程度バランスよく得点していました。そこで、苦手教科を平均にすることと、全体的に少しずつ得点アップを目指す作戦にしました。そのため、苦手な国語の対策は重要でした。
まずは、漢字や語彙、四字熟語など、国語の知識を増やして基礎力を上げるように努力しました。基礎ができていないと、文章を読んでも意味がわからないからです。
当初、評論文や小説の読解問題は、問題用紙に何も書き込まずに読んでいた息子。次に、キーワード、接続詞、重要な主張に線を引きながら読むことを訓練しました。さらに、まず設問を見て、読解すべき内容やポイントを予想しながら読むこともアドバイスしました。
・問題用紙に書き込みをする
・長文の選択肢は句読点で分けて考える。それぞれ本文の内容に合致するか、〇×△を書き込む
・問われているのは解答者の主観ではなく、筆者の主張
これらを実践して、選択肢の正答率は平均以上になったように思います。ただし高校では、国語の授業で扱う作品や評論の難度が上がったため、読み解きには苦労しているようで、まだまだ勉強は続いています。
▶理科/社会
※都立高校入試の場合のみ
理科と社会は、都立の自校作成問題の学校も共通問題です。そのため、自校作成問題校の受験生は、理科・社会は9割得点を目指す子も少なくありません。難度は年度によって変わりますが、自信をもって挑めるように準備しておきましょう。
また、理科・社会は、直前の対策でも点数が伸びます。短期間で全範囲を振り返る参考書などを上手に使って、最後まで勉強を続けましょう。