②3000万円の中古アパートを購入する場合
自己資金は300万円で、2700万円の融資を受ける想定です。金利は2.3%(固定金利)、25年ローン(元利均等)で返済していく場合、月々の返済額は約11万8000円となります。
アパートの部屋数が8戸として、家賃がすべて6万円であった場合、満室想定時の月額家賃収入は48万円です。年間の家賃収入は576万円になります。
ここから、月々の返済額(約11万8000円)を差し引くと、月額の利益は約36万2000円、年間では約434万円となります。最終的には、ここから、管理委託費など諸経費を加味し利益が決まっていきます。
家賃収入ベースで計算すると、576万円÷3000万円で表面利回りは19.2%となり、ほぼ20%近くになります。かなりの高水準の事例になりますが、現実にあり得る数字でもあります。
中古アパートへの投資は大きな利回りを実現できる
このように物件価格だけではなく、部屋数や家賃、さらには自己資金や金利、返済期間などにも左右されますが、中古アパートへの投資は、大きな利回りを実現することも可能となっています。
年収で考えても、それぞれ運営経費が年間家賃の15%ずつかかる想定で、①の物件であれば、228万円-54万円(運営経費:360万円×15%)=174万円、②の物件であれば434万円-86.4万円(運営経費:576万円×15%)=347.6万円の手残りとなる計算です。
つまり、それぞれの物件を2つずつ所有していれば、年収で1000万円、保有資産合計としては1億円規模も見えてくるわけです。
これらはあくまでも概算ですが、中古アパートに投資した際の数字が、なんとなくイメージできるかと思います。ローンを組める金融機関は限られているものの、日本政策金融公庫や三井住友トラストL&Fなど、積極的に融資してくれるところもいくつかあります。
全国各地域で、金融機関はあります。エリア選定とともに、精査していきましょう。
木村 洸士
さくらいふ株式会社
代表取締役