ついに「メタバース拠点」も…進化するフィリピンテクノロジーの「現在地」 写真:PIXTA

一般社団法人フィリピン・アセットコンサルティングのエグゼクティブディレクターの家村均氏による、最新のフィリピンレポート。今週は、フィリピンで進むフィンテックの動向と財閥グループの物流事業強化の動き、さらにはフィリピンのインフレおよび金融政策のアップデートについてみていきます。

新サービス続々…いま注目のフィリピン企業

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ユニオンバンク…自社アプリで仮想通貨交換サービスを開発

ユニオンバンク(Union Bank)は、自社のモバイルバンキングアプリケーションにおいて仮想通貨交換サービスを開発しました。

 

これはユニオンバンクの「Tech-Up Pilipinas」の一部で、フィリピン人のデジタルリテラシー促進を目的としています。

 

この新機能により、顧客はサードパーティの仮想資産ウォレットを必要とせずに、アプリから直接ビットコイン(BTC)を売買できるようになりました。これにより複数のアプリを使用する必要がなくなり、ビットコインの売買がより簡単で便利になります。

 

この新機能は、まず事前にランダムに選択された顧客を通じて開始され、アプリで仮想資産機能を確認できるようになります。これは、仮想資産サービスに関するBSPの規制に準拠しているためで、近い将来より広範囲で展開される予定です。

 

ユニオンバンクは、メタバースにおけるフットプリント拡大に向けた戦略の1つとして、ブロックチェーンとそれに関する技術の開発に精力的に取り組んできました。

 

4月には自社開発のNFTゲームArk of Dreamsとのパートナーシップを通じて、この新しいデジタル仮想空間に初参入を果たしています。

 

今後数ヵ月のうちに同社は、フィリピン初のメタバース拠点(CoE)を立ち上げたいとしています。

 

大手通信PLDT、OFWのためのサービス「TINBO」立ち上げ

大手通信キャリアのPLDTグループは8月30日、ワンストップ・ゲートウェイ「TINBO」を立ち上げたことを発表しました。これにより、海外で働くフィリピン人(OFW)が家族の支払いを直接行い、家計を管理できるようになります。

 

ユーザーはサイト上で「TINBO番号」を登録するだけで利用が始められます。このTINBO番号は国外にいるあいだ、ユーザーの「スマート仮想番号」として機能します。

 

これにより、ユーザーはSIMカードがなくても電話やメッセージを受け取ることが可能となり、また請求書の支払いやe-Govサービス、およびその他関連取引のための安全なワンタイムパスワードを受け取ることが可能です。

 

同様に、ユーザーはTINBO番号があれば携帯や有料テレビ、インターネットなど必要に応じてプリペイドロードを購入することもできます。

 

同社は、グループのワイヤレスアームである「Smart Communications, Inc.」やフィンテックおよび決済システムの「Bayad」、デジタルバンク「Maya」、健康アプリ「mWell」と提携し、OFWが家族の世話をしながら健康を維持・管理できるソリューションを提供します。

 

大手財閥アヤラの物流部門、AHIを買収

フィリピン最大規模の大手財閥アヤラ・グループ(Ayala Corp.)の物流部門である「AC LOGISTICS, Inc.」は、AIR21 Holdings, Inc.(AHI)の株式60%(25億4000万株)を60億6000万ペソで買収すると発表しました。

 

アヤラは2018年にロジスティクス事業を開始し、その後ラストマイル配送から国内貨物輸送、コントラクトロジスティクス、および倉庫オペレーションにいたるまで、多くの事業を展開させてきました。

 

この度のAHIの買収により、ドア・ツー・ドア配送や倉庫運営・管理、デジタル化、国外・国内の貨物輸送など、アヤラ・グループはさらにサプライチェーン全体にわたってサービスを提供できるようになります。

 

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    一般社団法人フィリピン・アセットコンサルティング エグゼクティブディレクター

    慶応義塾大学経済学部卒業後、東急電鉄に入社し、海外事業部にて、米国・豪州・ニュージーランド・東南アジアなどで不動産開発や事業再構築業務に従事。また、経営企画部門にて東急グループの流通・メデイア部門の子会社・関連会社の経営・財務管理を実施した。(約15年)
    その後は、コンサルティングファーム(アクセンチュア・ユニシス)や投資ファンド(三菱UFJキャピタル)などで、企業や自治体の事業再構築、事業民営化等の支援や国内外のM&A案件のアドバイザリーを実施。現在、一般社団法人フィリピン・アセットコンサルティングにて、日本他の投資家および企業、ファンドなどに対してフィリピン不動産の販売やフィリピンへの事業進出のアドバイスを行っている

    著者紹介

    連載投資すべき国No.1「フィリピン」を取り巻く最新事情

    ※当記事は、情報提供を目的として、一般社団法人フィリピン・アセットコンサルティングが作成したものです。特定の株式の売買を推奨・勧誘するものではありません。
    ※当記事に基づいて取られた投資行動の結果については、一般社団法人フィリピン・アセットコンサルティング、幻冬舎グループは責任を負いません。
    ※当記事の比較するターゲット株価は、過去あるいは業界のバリュエーション、ディスカウントキャッシュフローなどを組み合わせてABキャピタル証券のプロアナリストが算出した株価を参考にしています。

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