20分たたずとも体脂肪は燃えるという事実
▶Q:有酸素運動の脂肪燃焼量が多いのは?
A:20分の運動を続けて1回
B:10分の運動を3 回
正解はこっち! B:10分の運動を3 回
■「脂肪を燃やすには20分以上の有酸素運動」…… それ、もう古いです。
以前は「体脂肪は20分以上、有酸素運動を続けないと燃えない」と言われていました。しかし今では、「体脂肪は運動のスタート時から燃焼している」というのが常識です。
これまで、運動を始めるとまず体内の「糖」が主なエネルギー源として使われ、20分後を境に「体脂肪」に代わる、と考えられていました。でも、実際には私たちは起き上がった瞬間から体を動かしています。つまり、起床時から「糖」がエネルギー源として使われているので、20分たたずとも体脂肪は燃える、と考えられるようになったのです。
また、近年の研究により、20分間の連続した運動と10分間の運動2回とで比較すると、体脂肪の燃焼効果にはほとんど差がないこともわかりました。
ですから連続して運動しても、複数回に分けても、運動の内容や合計時間が同じであれば効果は同じ、ということです。
30分間続けて歩いても、1回5~10分、合計30分間を何回かに分けて歩いても、同等のカロリーを消費できるならば、わざわざまとまった時間を捻出する必要はありません。通勤・通学、日常の買い物時間などを活用できます(ただし、ただ歩くのではなく、脂肪を燃焼するペースを守りましょう!)。
これは、長い時間、続けて運動するのが苦手な人や、忙しくて運動に長時間割く時間のない人にとっては、うれしい話ですよね。
1回10分の習慣も2か月続ければ、体形や体の調子の変化も明らかに感じられます。その頃にはきっと、10分歩く程度では物足りなくなり、「もっと歩きたい」「ジョギングにチャレンジしたい」と、むしろ積極的に動きたい気持ちになっていますよ。
中野ジェームズ修一
PTI認定プロフェッショナルフィジカルトレーナー
米国スポーツ医学会認定運動生理学士
↓コチラも読まれています
ハーバード大学が運用で大成功!「オルタナティブ投資」は何が凄いのか
富裕層向け「J-ARC」新築RC造マンションが高い資産価値を維持する理由