KJ法によるブレインストーミングでアイデア出し
グループで集まってアイデアを出す方法として、簡単にでき、大きな効果を見込める手法としてお薦めしたいのが「KJ法によるブレインストーミング」です。
ブレインストーミングでは、参加者が自由に意見を出しあうことでお互いに刺激しあいながら、創造的なアイデアを生み出していきます。広告代理店BBDO社の副社長だったアレックス・F・オズボーンが1930年代の終わり頃に考案したといわれています。略して「ブレスト」、あるいはBS法とも呼ばれます。
一方、KJ法は文化人類学者の川喜田二郎氏が考案したアイデアの抽出と整理のための手法です。一般的なやり方としては会議メンバーに5枚ずつ付箋を配り、あるテーマについてアイデアを5つ書き出してもらいます。その際、時間を5分や10分などのように短く区切って集中させることがポイントになります。それを集めてホワイトボードに貼り出し、全員で討議しながら貼り出されたアイデアをグルーピングし、まとめていきます。
アイデアをグルーピングする際には、どのように配置したら見やすく論理的にも理解しやすいかを考えるのが重要なポイントとなります。このグルーピングの作業は「図解化」といわれています。図解化の結果、判明したことをさらにストーリーの形で、口頭で説明したり文章化したりします。このプロセスは「叙述化」と呼ばれています。
ブレインストーミングの7つのセッションルール
①LISTEN……聴く、人の話を中断しない、人の意見を理解する
②THINK……集中する、考える
③TALK_NET……簡潔に
④STATE_CLEARY……適語表現
⑤ONE_SUBJECT_AT_A_TIME……テーマをスリップさせない
⑥BE_DECISIVE……論拠をもとに意思決定をする
⑦UNANIMOUS_AGREEMENT……対案がなければ賛成とみなす
※IBM社CPS(カスタマープランニングセッション)のルールより引用
木下 雄介
カッティング・エッジ株式会社 代表取締役
中小企業診断士
2025年2月8日(土)開催!1日限りのリアルイベント
「THE GOLD ONLINE フェス 2025 @東京国際フォーラム」
来場登録受付中>>
【関連記事】
■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】
■月22万円もらえるはずが…65歳・元会社員夫婦「年金ルール」知らず、想定外の年金減額「何かの間違いでは?」
■「もはや無法地帯」2億円・港区の超高級タワマンで起きている異変…世帯年収2000万円の男性が〈豊洲タワマンからの転居〉を大後悔するワケ
■「NISAで1,300万円消えた…。」銀行員のアドバイスで、退職金運用を始めた“年金25万円の60代夫婦”…年金に上乗せでゆとりの老後のはずが、一転、破産危機【FPが解説】
■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】