KJ法によるブレインストーミングでアイデア出し
グループで集まってアイデアを出す方法として、簡単にでき、大きな効果を見込める手法としてお薦めしたいのが「KJ法によるブレインストーミング」です。
ブレインストーミングでは、参加者が自由に意見を出しあうことでお互いに刺激しあいながら、創造的なアイデアを生み出していきます。広告代理店BBDO社の副社長だったアレックス・F・オズボーンが1930年代の終わり頃に考案したといわれています。略して「ブレスト」、あるいはBS法とも呼ばれます。
一方、KJ法は文化人類学者の川喜田二郎氏が考案したアイデアの抽出と整理のための手法です。一般的なやり方としては会議メンバーに5枚ずつ付箋を配り、あるテーマについてアイデアを5つ書き出してもらいます。その際、時間を5分や10分などのように短く区切って集中させることがポイントになります。それを集めてホワイトボードに貼り出し、全員で討議しながら貼り出されたアイデアをグルーピングし、まとめていきます。
アイデアをグルーピングする際には、どのように配置したら見やすく論理的にも理解しやすいかを考えるのが重要なポイントとなります。このグルーピングの作業は「図解化」といわれています。図解化の結果、判明したことをさらにストーリーの形で、口頭で説明したり文章化したりします。このプロセスは「叙述化」と呼ばれています。
ブレインストーミングの7つのセッションルール
①LISTEN……聴く、人の話を中断しない、人の意見を理解する
②THINK……集中する、考える
③TALK_NET……簡潔に
④STATE_CLEARY……適語表現
⑤ONE_SUBJECT_AT_A_TIME……テーマをスリップさせない
⑥BE_DECISIVE……論拠をもとに意思決定をする
⑦UNANIMOUS_AGREEMENT……対案がなければ賛成とみなす
※IBM社CPS(カスタマープランニングセッション)のルールより引用
木下 雄介
カッティング・エッジ株式会社 代表取締役
中小企業診断士
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