タイ、地方自治体のスマートシティ化を推進。公共サービスほとんどのデジタル化に成功

サステナブルな都市開発に必要なもの

メー・グリーンロード（写真：Patcharee Luenguthai氏）

キッティ博士は、メーヒアがWeb3.0都市開発のサンドボックス（コンピュータ内に設けられた「仮想環境」）に指定され、地元関係者や地元のスタートアップ企業までもが適切なソリューションを見つけることができるようになったと説明しています。

ブロックチェーンは、メタバースなどの新しい機会を創出するために試験的に採用されました。都市部は経済的、社会的、環境的、文化的ニーズの面で異なる文脈を持つため、ローカルデータは各コミュニティが都市化を効果的に管理できるようにする強力なツールです。持続可能な都市開発には、強力な知識ベースとイノベーション、そして地域住民の参加が不可欠な要素になります。

PMU-Aは、都市開発プラットフォームとデジタルスキルの強化に加え、メーヒア・グリーンシティとスマート・トラベル・トレイル・プロジェクトの研究資金もサポートしました。一方、PMU-Aはメーヒアなどの町が、自治体、地元の民間投資家、学識経験者で構成される都市開発会社を設立することも支援しています。

PMU-Aディレクターのキッティ・サットジャワッタナ博士。(写真：Patcharee Luenguthai)

"社会的企業"の形態で事業を行う都市開発会社は、これまでに全地域で19社にのぼります。私たちの重要な目標は、都市部に成長エンジンを作り、進化した経済と新しい投資機会を生み出すことです。地域のGDP成長率と所得分配の両方を押し上げる仕組みになるでしょう」とキッティ博士は話しました。

PMU-Aは、この3つの邁進する自治体が「地区や準地区レベルの他地方行政組織の迅速な適応の原動力」になることを期待しています。うまく管理された都市開発と適切なインフラ投資は、町を強化し、経済成長、社会的包摂、環境的持続性、気候変動への耐性をより高めることにつながるでしょう。

Veena Thoopkrajae 著／Patcharee Luenguthai による追加レポート