(※写真はイメージです/PIXTA)

Uターン転職をするときはどこの転職サイトや人材サービスを利用するにしても、大切なのは自分に必要な情報をもっているのはどこかを見極める眼、不必要な情報を振り分ける編集力です。また、偏った情報に流されないで多角的に見ることも大事です。キャリアコンサルタントの江口勝彦氏が解説します。

口コミサイトにはネガティブ情報が多い理由

地方の小さな企業でも大手サイトに求人票を載せているところもありますし、職種によっては行政が運営するUIJターン支援サイトやハローワークのほうが見つかりやすいこともあります。

 

例えば、全国展開している企業の場合は地方支社があります。この地方支社の求人票というのは、大手転職サービスのほうが見つかりやすいです。業務内容も東京水準なので、今の仕事の延長のような感覚で勤務地だけを地元に変えて働きたいという人には、地方支社がいいかもしれません。

 

地元企業に転職して故郷に貢献したいという場合は、地元特化型のエージェントが向いています。

 

最初のうちは情報収集の手段は多くもっておき、少しずつ絞っていくという方法が良いです。基本的に求職者は無料で会員登録したり転職先の紹介を受けたりすることができます。大手転職サービスにも登録しておき、行政のサイトも見にいってというように間口を広くしておくことも大切です。最初は検索に引っ掛からなくても、希望の転職先が不意に現れる可能性もあります。企業との出合いも縁なので、最初から情報収集の手段を一つに絞らないほうがいいと思います。

 

それでも候補が見つからない、地元企業を中心に探したい、Uターン転職の実態や地元の情報を詳しくリサーチしたいという場合には、地元特化型のエージェントの門を叩くというのが順当です。

 

■無責任な情報に流されないで自分で見極めることが大事

 

どこのサービスを利用するにしても、大切なのは自分に必要な情報をもっているのはどこかを見極める眼、不必要な情報を振り分ける編集力です。また、偏った情報に流されないで多角的に見ることも大事です。

 

地元の友達に「こっちに仕事なんてないよ」とか「私も前にUターンしようと思って探したけどなかった」と言われるかもしれません。それをそのまま信じてしまうのではなく、きちんと情報を集めて自分の眼でジャッジしなければなりません。

 

あるいは、「あそこの会社は評判悪いよ」という噂が正しいのかどうかも気になるところです。転職先の候補の企業が見つかったとき、今は口コミサイトで評判などを見ることもあると思います。

 

しかし、そこに書かれている情報というのは、基本的にネガティブなものが多く集まっています。みんな良いことはわざわざ書かないですが、ちょっとマイナスがあると憂さ晴らしに書きたくなるのが道理だからです。

 

例えば、おいしいと聞いていたレストランに行ってみたらいまひとつだったとか、接客が良くないと聞いていたのに店員が親切だったなど、話に聞いていたのと違うことはよくあります。転職にまつわる口コミにも同じことがいえるのです。
 

 

江口 勝彦
株式会社エンリージョン 代表取締役
キャリアコンサルタント

 

 

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本連載は江口勝彦氏の著書『幸せのUターン転職』(幻冬舎メディアコンサルティング)から一部を抜粋し、再編集したものです。

幸せのUターン転職

幸せのUターン転職

江口 勝彦

幻冬舎メディアコンサルティング

30代になると結婚や子どもの誕生、マイホームの購入、親の介護などさまざまなライフイベントを迎えます。 そのタイミングで都会からのUターン転職を考える人もいますが、年収やキャリア形成の不安から「自分が働ける場所はな…

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