円満相続の秘訣は相続人同士のコミュニケーション
「うちの子どもたちは皆仲がよいから大丈夫」とは、あくまでも親目線。 子ども同士の関係性は、その兄弟にしかわかりません。相続人がそれぞれ家庭を持ったり住む場所が変わると、相続人間で連絡をしなくなり、会う機会も少なくなります。
相続で揉める原因の1つは、相続人同士のコミュニケーション不足です。日ごろから定期的に連絡を取り合い、お互いの状況を把握することで、相続トラブルを未然に防ぐことも可能です。
相続財産の情報が共有できていれば相続の話し合いもスムーズに進みますので、いまのうちから相続人間でコミュニケーションを取り、円満な相続を実現しましょう。
また、より確実に円満な相続を実現したい場合には、専門家のサポートを受けることもおすすめです。
円満相続のために遺言書を遺す場合も、専門家に内容の部分から相談できれば納得性の高い遺言書を作成できるようサポートしてもらえるでしょう。万が一争いが起こった場合でもしっかりとサポートしてもらえるという面から、相続関連の取り扱いの多い弁護士に相談するとよいです。
なお、相続税が発生する場合には、特例が適用できる財産や税金の支払いなどのことも加わり更に話し合いが複雑化することもあります。そういった場合には、相続税専門の税理士に相談してみるとよいでしょう。
第三者の立場から最大限の節税ができる分割案や特例適用方法の提案をもらうことで、結果的に相続人同士の話し合いもスムーズに進むことも少なくありません。
【関連記事】
■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】
■月22万円もらえるはずが…65歳・元会社員夫婦「年金ルール」知らず、想定外の年金減額「何かの間違いでは?」
■「もはや無法地帯」2億円・港区の超高級タワマンで起きている異変…世帯年収2000万円の男性が〈豊洲タワマンからの転居〉を大後悔するワケ
■「NISAで1,300万円消えた…。」銀行員のアドバイスで、退職金運用を始めた“年金25万円の60代夫婦”…年金に上乗せでゆとりの老後のはずが、一転、破産危機【FPが解説】
■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】