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「田舎でのんびり」できない充実ぶり
ところが普通に転職活動しても、なかなか進みません。そこで、私の会社のコンサルタントにリクエストがきたのです。
担当コンサルタントは、今まで取引をしたことがない会社だったため最初は戸惑いましたが、Dさんの熱烈なコールを受けて、なんとか先方と会う機会を設けることができました。ようやく先方は会ってはくれたものの、やはり「採用枠がない」と言われました。それでも、Dさんは諦めません。
「今までのキャリアと、いかに僕が入社したいかということを訴えました。するとやがて、会社の方向性が変わり、『実は、ネットを使ったeコマースを強化していきたいと考えている』という話になったのです。扉は叩いてみるものだと思いましたね(笑)」と、Dさんは当時を振り返ります。
それから5回も新潟に通って面接を重ね、半年後にやっと内定をもらうことができました。
■休日は庭でバーベキュー 家族の心も体も健康になった
Dさんは最初、eコマースのマネージャーとして入社しました。ひたすらネット通販の改善を行い、翌年には営業本部長に昇格しました。
仕事は思っていた以上に忙しいといいます。
「人数が少ないので、1人あたりの責任範囲が広いのです。仕組み化もまだまだで、改善していかないといけないことも山積みです。『田舎でのんびり』というイメージは崩れました」と笑います。
ただ、満足感は高いようです。「以前はインターネットを介してしかユーザーとの接点がありませんでしたが、今はユーザーとの交流イベントや実際の店舗があり、ユーザーの生の声が聞けます。『こんなに多くの方に喜んでもらえているんだ!』という実感があり、とても充実しています。そして、これからもっと会社を大きくして地域のブランドを育てて、地域を活性化できたらと考えています」
生活面での変化を聞くと、通勤時間が短くなり渋滞にも遭わなくなったので、ストレスは格段に減ったといいます。
また自分だけでなく、妻と子どもたちにも精神的な余裕を感じるようになりました。以前は妻もフルタイムで働いていたので、上の子どもは学童、下の子どもは保育園へ迎えに行って、ご飯を食べさせてという毎日でした。近くに頼れる親戚がいるわけでもなかったので仕方がありませんでした。
今はそんな圧迫感からも解放されたそうです。
「子どもたちも今は家に帰ったらお母さんがいるのでうれしそうです。喘息をもっていた子どもも、新潟に来てから、ほぼ心配しなくてよくなりました。昔は発作に備えて吸引薬が手放せなかったのですが、今はそれも必要ありません」
さらに、食生活がとても豊かになったと喜びます。新潟は米も魚も酒も、地元のおいしいものがそろっています。朝市に行けば、顔が見える相手から食材が買えますし、野菜は採れたて新鮮です。
また、Dさんは新潟で家も建てました。昔から自然と一緒に暮らせるような家を建てるのが夢だったため、思い切りました。風が吹き抜ける設計にして、キャンプ道具専用の収納部屋も作ってあります。休日は庭でバーベキューをして楽しんでいます。
転職がうまくいった秘訣とは何だったと思うかとの問い掛けには、次のように答えてくれました。
「地方に転職するときは、何かしら妥協はしなければならないと思うのですが、それが、どの点なのか、どこまで妥協できるのかを決めておいたほうが、結論は早いと思います。僕の場合は、仕事の中身が第一でした。自分が誇りをもてるモノやサービスを提供できる会社で働くということです。
もちろん不安もありました。そのときすでに子どもが3人いましたし、家族を養うことを考えると、収入が下がることも気になっていました。背中を押してくれたのは、妻です。『でも、やりたいんでしょ?』という言葉を聞いて、開き直ることができました。結局、自分は何のために転職しようとしているのか、それをはっきりさせることが大事だと感じました」
江口 勝彦
株式会社エンリージョン 代表取締役
キャリアコンサルタント
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