「書く」ことで頭がどんどんよくなる理由
今回は、「書く作法」です。
①ノートを使うときは、まず、日付、テキスト名、ページ数を左上に書く
②左側にそろえて書く
③詰め詰めにせず、スカスカなノートにする
④イラストや吹き出しも積極的に書く
⑤テキストの図を写すのではなく、文章を読んで図に書き起こすようにする
⑥物差しを使わずフリーハンドで書く
①から④はノートの使い方です。まず、ノートに書くことの大切さについてお話ししておきましょう。
「ノートに書こう!」と、自分の手を動かすことと成績アップは、実は大きく関係しています。書くことを嫌がる子は、たとえ地頭のいい子でもどこかで伸び悩んでしまいます。また、書いていたとしても、あまりにも雑すぎる場合も同じです。
塾の授業の板書がほぼなく、答えだけが書いてあるといったタイプのノートは、「アタフタさん」によく見られるケースです。そのタイプの子は、書きとる気持ちがないのです。
たとえば、算数で間違った問題に×が書いてあり、赤色で正解が書いてあるだけだとします。「この問題、塾の先生はどんな解説していたか教えて」とたずねると、たいてい「うーーん、忘れた」という面倒そうな返事が返ってきます。
書いていないのは面倒だからではなく、また、単に板書の速度についていけないだけでもなく、先生の言っていることを理解できていない可能性があります。
耳で聞きとった言葉をノートに書くということは、思考力をともなう行為です。聞きながら「ここが大事なんだ!」と要点をつかんだり、「ここはもうわかっているから必要ない」と情報を取捨選択しなければ、自分の言葉でまとめることができません。
ただ、丁寧にきっちりと板書を写していればよいというわけではなく、大事なのはやはり「どう書いて勉強するか」なのです。