所有から利用へ…急拡大するシェアリングエコノミー
グローバリズムは「市場の自由化」を旗印に掲げ、合理性と効率性を徹底的に追求し続けてきました。安い人件費を利用して製造コストの低減を実現し、安価な製品を大量に生産し、マス広告を駆使して消費者に消費させるよう促す──こうして誕生したのが、いわゆる大量生産・大量消費型のビジネスモデルです。
しかし、こうした20世紀型のビジネスモデルは、もはや行き詰まりを見せつつあります。消費者の多くは個性のない大量生産品に飽き飽きしており、また大量生産が同時に大量廃棄をもたらすことにも気づいています。大量生産・大量消費型の経済システムが資源の枯渇や環境破壊を引き起こすことに対して、人々は強い拒否反応を示すようになっているのです。
このようにエコロジー意識が高まる流れの中で、「使い捨て社会」を脱却し「環境と経済の両立した循環型社会」「今あるものをシェア、再利用する社会」へと向かう動きが年々加速しています。循環型社会とは、限りある資源を効率的に利用すると同時に廃棄物などを再使用(リユース)することで環境を守ることを志向する社会のことです。
また「今あるものをシェア、再利用する社会」のあり方を示すものとして、シェアリングエコノミー型のサービスが急速に広がり始めています。具体的には、先に触れたテクノロジーの進化と相まって、ウーバーの配車システム、エアビーアンドビーの民泊システムなど新たなビジネスモデルが続々と台頭してきているところです。
◆シェアリングエコノミー
個人や団体が所有しているものや遊休資産、スキルなどを他者と共有・交換する仕組み。
◆おもなシェアリングエコノミーの例
①乗り物
●自動車を共有するカーシェアリング
●自転車を共有するサイクルシェアリング
●自動車の運転手とそれに相乗りする人、もしくは相乗りする人同士を引きあわせるライドシェア
②場所(スペース)
●住宅を提供する民泊
●駐車場のシェア
③モノ
●自動車・自転車以外にも、家電製品や衣服などのモノも個人間のレンタルサービスのような形で貸し借りが行われ始めている
④ヒト
●日曜大工や家事等の作業やベビーシッター、ペットシッターなどのスキル、ノウハウ
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