(※写真はイメージです/PIXTA)

アメリカの記録的なインフレーションの抑制のためにFOMCは金利を継続的に上げる方針を示しました。アメリカの金利上昇により、アメリカ株が下落することが見込まれています。また、アメリカの金利上昇は住宅ローン金利にも影響を与え、アメリカ不動産も軟調になることが予測されます。日本株はアメリカ株の影響を受けるため、今後日本株も下落する可能性が高いでしょう。
世界の経済情勢が不安定になったときや有事が起こった時に注目されるのが現物資産である「金」への投資です。本記事では「金」投資について解説します。

「金」が安定して価値を持つワケ

なぜ世界の経済情勢が不安定になったり、有事が起こったりしたときに「金」が注目されるのでしょうか。

 

その理由は「金」の特徴を理解すればわかります。

 

古くから「金」は価値がなくならないものとされてきました。世界的な大不況時に金本位制を採用していたほど、「金」には価値があります。「金」は埋蔵量が決まっており希少性があるのと、劣化しないという特徴から世界中で換金性があることが理由です。大昔からいまに至るまで「金」は安全資産として活用されているのです。

 

また、「金」はインフレーションに強いとも言われています。インフレーションへの対策には「金」や不動産といった現物資産が有効とされています。インフレーションは通貨の価値が下がることをいいますが、現物資産の場合は通貨の価値が下がったとしても一定の価値を保つことができるためです。いま世界中でインフレーションが起こる状況下で、「金」の価格も安定して上昇しています。

金に投資したいが…デメリットを抑えたオススメの方法

「金」投資の最大のデメリットは、利子や配当といったインカムゲインがないことです。「金」は売買したときの価格差だけで利益を得るため、キャピタルゲインかキャピタルロスしかありません。

 

「金」投資という言葉がありますが、実は「金」は投資の対象とはなりません。そもそも投資とは利子や配当といったインカムゲインが得られる可能性があるものを指すため、「金」は投資の対象とならないのです。

 

また、現物資産の「金」を売買したり、保管したりするのには手数料が掛かります。個別株やETFなどと比べ売買手数料は高く、保管料についても高くなります。自分で金貨や延べ棒を保管するのも一般的には貸金庫などを利用するため、保管料が高くなる傾向にあります。

 

売買手数料や保管料を安く抑えたいのであれば、「金」のETFや「金」の投資信託で投資することをオススメします。

次ページ株式と比べ、投資効果の低い「金」…活用方法は?
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