(※写真はイメージです/PIXTA)

不動産投資で収益をあげるには、家賃収入を得る「インカムゲイン」と、物件が値上がりしたら売って、差額を得る「キャピタルゲイン」の2つがあります。中古アパート投資では、どちらを狙うべきでしょうか、目的別にみていきます。

新築よりもインカムゲインの期待大…「中古アパート」

その点、インカムゲイン狙いの不動産投資なら、物件を持っている限り毎月家賃が入ってくるので収入が途絶えることはありません。1度にまとまったお金が入るとはいえ、「1度きり」の収入しか得られないキャピタルゲイン狙いの不動産投資と比べると、非常にサステナブル(持続可能)な投資方法だといえるでしょう。

 

中古アパートを購入して不動産投資を行うのであれば、なおさらインカムゲイン狙いの投資がおすすめです。先述のように、中古アパートは値上がり益がほとんど期待できないためキャピタルゲイン狙いには向いていませんが、インカムゲイン狙いであれば、新築のアパートよりも大きな利益が期待できます。

 

新築アパートは中古に比べて値段が高いので、ローンを組んで購入した場合、月々の返済額が大きくなります。それに対し、中古物件なら返済額を低く抑えることができるので、「正味のインカムゲイン」は多くなります。

 

ですから、長期的な資産形成を考えるのなら、新築物件よりも中古を選んだほうがいいかもしれません。

注意したいインカムゲインの「減少リスク」

ただし、中古アパートによるインカムゲイン狙いの不動産投資には、それなりのリスクもあります。たとえば、建物が古いと修繕や修理の頻度も高くなるものですが、その費用がかさむと「正味のインカムゲイン」は少なくなってしまいます。

 

また、アパートの入居希望者は「なるべく新しい部屋に住みたい」と思うものです。そのため、中古アパートは入居者の確保が難しく、場合によっては空き室が増えることもあります。どんなに大きなインカムゲインが期待できる物件でも、家賃収入が途絶えてしまったら元も子もありません。

 

入居者を確保するためには、内装をリフォームする、家賃を下げるといった工夫が必要となりますが、それらによって、ますます正味のインカムゲインが減ってしまう可能性があるのも中古アパート投資の難しさです。

 

とはいえ、創意工夫さえ凝らせば長期間にわたり継続的な安定収入が得られるのですから、資産形成を目的として不動産投資を始めたいと考える人には、インカムゲイン狙いの中古アパート投資がおすすめです。

 

物件を売らずに持ち続ければ、配偶者や子どもに相続・贈与して、安定収入源を継承することも可能です。その意味でもキャピタルゲイン狙いより、インカムゲイン狙いのほうが望ましいといえるでしょう。

 

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本記事は『アパート経営オンライン』内記事を一部抜粋、再編集したものです。

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