「先進国株式」のバリュエーション
以下に、先進国株式について、S&P500に関してみた3つのチャートを貼り付けます。
要約すると、「エネルギー」と「素材」に関しては、S&P500と同様に、増益率が高いものの、割安です。特に「エネルギー」については、気候変動の要因で投資が手控えられていることが影響しているかもしれません。
加えて、足元では、イギリスなど、エネルギー・セクターに対して増税を行う動きもみられます。このあたりは、注意したいところです。
次に、「不動産(上場リートが主)」については、先進国株式の不動産セクターは過去対比割高であり、まずは米国の不動産セクター(米国の上場リート)への投資でよいかもしれません。ただし、ボラティリティの高さを許容する必要があるでしょう。
最後に、「公益事業」については、増益率が鈍く、バリュエーションも高いことは、S&P500でみたのと同様です。
![増益率の高いセクターは「エネルギー」「素材」「資本財」「情報技術」。低いセクターは「通信」「生活必需品」「公益事業」](/mwimgs/0/a/500/img_0a2bda0f4f1aa2fb77b7ec6c1c11f8b432708.jpg)
![利益率の高いセクターは「金融」「情報通信」「通信」「不動産」。低いセクターは「一般消費財」「生活必需品」](/mwimgs/2/0/500/img_20a839e82276f0a63b6510b10aad496230722.jpg)
![バリュエーションが低いセクターは「エネルギー」「素材」「金融」「不動産」。高いセクターは「生活必需品」「不動産」「公益事業」](/mwimgs/7/f/500/img_7fa6ae79265ca1d4f108de471f84613b44886.jpg)
重見 吉徳
フィデリティ投信株式会社
マクロストラテジスト
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