相場撤退は非効率…資産運用を続けるべき「6つ」の理由と運用術【ストラテジストが解説】 (※写真はイメージです/PIXTA)

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ある取材での「資産運用を続けたほうがよい理由は?」

先日、ある取材で、「相場が下落しても解約せずに積み立て(or資産運用)を続けたほうがよいと考える理由について、教えてください」と問われました。

 

取材当日に向けて準備をしたのですが、そもそも、「世界株式や米国株式などの単一資産でも、円ベースではほとんど下落していない」というのが、筆者の最初の回答でした。

 

そして、「にもかかわらず、もしもいま下落を恐れている方がいらっしゃるとすれば、かなり偏ったものに投資をしてきた証拠ですから、ポートフォリオを見直したほうがよいでしょう」と付け加えました。

 

(出所)Refinitiv、フィデリティ・インスティテュート。 (注)データ期間:2022年1月1日~2022年6月3日、日次。トータルリターン(配当を含む)。「世界株式」:MSCIACWorld Index。
[図表1]米国株式と世界株式のトータルリターン(配当を含む、年初来、2022年初=100) (出所)Refinitiv、フィデリティ・インスティテュート。
(注)データ期間:2022年1月1日~2022年6月3日、日次。トータルリターン(配当を含む)。「世界株式」:MSCIACWorld Index。

相場が下落しても資産運用を継続すべき「6つ」の理由

「相場が下落しても解約せずに積み立て(or資産運用)を続けたほうがよいと考える理由」について、筆者は、次のように答えました。

 

1.株式市場は「長期において右肩上がり」である(→チャートのみから言えること)。

 

2.相場のタイミングを取るのはほぼ不可能である(→高値で入り、安値で出るのが典型。①このまま下がるか、いまが底でここから戻るか、②下がるならどのくらいまで下がるかは誰にもわからない)。

 

3.経済は長期において成長する(→人間は一度得た知識を失うことはなく、知識のユニバースは日々拡大している。その知識を金銭的な利益に換えようとするインセンティブがある。結果として、我々の生活は日々改善されていく=生産性は向上する)。

 

4.電車の窓から見えるたくさんのネオンは、今夜も星の数ほどの企業が存在していることを意味している。星の数ほどの企業の存在は、個別では倒産する企業もあるが、経済全体で見れば、企業は利益を生み出していることを示唆している。結果として、経済全体で見れば、企業は、給与を支払い、賃料を支払い(→リートの配当)、利息を支払った上で(→社債の元利払い)、利益を生む(→キャピタルゲインor配当として)。

 

5.駅からの帰り道で、コンビニがつぶれたと思ったら、しばらくするとクリーニング屋さんが開店するように、(どんな場所でも)「利益を生み出せる」と考える貪欲な投資家や起業家、企業が存在している。彼らを動かすインセンティブがある。

 

6.ゼロ金利の時代に労働者であり、なおかつ貯蓄者であることは、「自分ひとりの力だけに頼って生きていこう」とすることに等しい。対して、株式投資は、自分の知恵だけでなく、世のなかにいる、自分よりもずっと賢い人の知恵を利用しようとすること。自分ひとりと、大勢の賢い人たちとのチームと、どちらが自分を成功に導くだろうか。

 

株式に投資をするということは、株価の短期的な上昇や永続的な強気相場を祈るといったものではなく、賢い人たちの知恵を信じるということです。スポーツでもそうですが、花開くまでには時間がかかりますし、苦しいときを必ず過ごす必要があります。

 

フィデリティ投信株式会社
マクロストラテジスト

大阪大学大学院経済学研究科博士前期課程修了後、農林中央金庫にて、外国証券・外国為替・デリバティブ等の会計・決済業務および外国債券・デリバティブ等の投資・運用業務に従事。

その後、野村アセットマネジメントの東京・シンガポール両拠点において、グローバル債券の運用およびプロダクトマネジメントに従事。

アール・ビー・エス証券にて外国債券ストラテジストを務めた後、2013年にJ.P.モルガン・アセット・マネジメントに入社、2019年同社マネージング・ディレクターに就任。ストラテジストとして、個人投資家や販売会社、機関投資家向けに経済や金融市場の情報提供を担う。2020年8月、フィデリティ投信入社。

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著者紹介

連載フィデリティ投信のマクロストラテジストによる「マーケット情報」

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