入試のミスをカバー?高校受験の結果を左右する「内申点」とは (※画像はイメージです/PIXTA)

入試に大きく影響するのは内申点です。ただし内申点の扱い方は、都道府県や高校によって異なります。評価の対象となる学年や重視される教科、必ず自分が住んでいる地域や志望校の入試内容を確認しておきましょう。塾なしで長男を志望校に入学させた塚松美穂氏の著書『「塾なし」高校受験のススメ』(プレジデント社)で解説します。

高校受験と内申点は、密接な関係がある

次は、その内申点について、もう少し詳しく見ていきましょう。

 

②『内申点』

 

内申点とは、簡単に言えば、通知表の評定の数字です。公立中学校の場合、一部を除きますが、教科ごとに5段階評価でつけられています。3年生にもなれば、保護者の間で「うちの子は内申が……」などと話題になることも多いですね。受験と内申点は、密接な関係があります。

 

■推薦入試における内申点の扱い方

 

例えば、私立高校の推薦入試は、内申点がいわゆる「受験するための整理券」のような役割を果たしています。これがないと受験できない、というわけです。実際に、多くの私立高が推薦に基づく入学選抜を実施しています。各学校が定めた成績基準、すなわち出願資格を「内申点合計××以上」や「9科に2がないこと」などとしている高校が多いのです。

 

よって、内申点が基準に届いていない、基準を満たしていない場合は、受験することができないということになります。

 

例:青山学院高等部・推薦入試出願資格

●3年2学期の9教科の評定が次の条件を満たしていること。
●5段階評定の評定合計が男子38以上、女子41以上の者。
●5段階評定で各教科「2」以下の評定がない者。
●3年次の欠席日数が5日以内で、1年次から3年次までの欠席日数の合計が15日以内であること。

 

この他、合格後に入学を確約できることや保護者のもとから通学可能など、出願時に全ての条件を満たしていなければなりません。

 

希望する私立高校への推薦入学を考えている生徒は、定期テストや課題など、中学校での学業を丁寧に積み重ねて、しっかり内申点をとれるように準備しておくことが必要です。

 

■加点制度について

 

私立高校については、学校によって内申点に独自の加点制度があるため、内申点が低い場合でも、あきらめずに推薦入試にチャレンジできる場合があります。

 

例えば、加点対象として取り入れている学校が多い項目は、

 

●英検・漢検・数検3級以上など
●3年間皆勤
●生徒会長、部活動部長などの経験
●親や兄弟姉妹が卒業生、または在校生

 

などです。

 

もし内申点が不足している場合も、これらの項目を満たしていれば内申に加点され、基準を満たせる可能性があります。よって、内申基準に達していないときもあきらめず、ぜひこの加点制度を利用してみましょう。

 

特に、各検定受検は時期が決まっています。志望校にどんな加点制度があるのか、早めに調べておくといいでしょう。最近は、校内で、英検や漢検を受験できる公立中学校が増えています。これも受験対策の一環でしょう。

 

校内受験が可能だったこともあり、息子は、中3の1学期に英検準2級と漢検3級を取得しました。もともと本人は、検定には興味なく過ごしていましたが、3年になりクラスを見渡すと、受験する生徒がちらほらいたので、自分も受験してみようと考えたようです。特に、加点制度を利用したわけではありませんが、受験校がまだ不確定だったことに加え、英語も漢字も力試しになると考えて受験しました。

 

■都立高校の推薦入試

 

都立高校の推薦入試には、内申基準はありません。ただし、中学校側に内申の目安があるため、あまりに内申点が足りない場合は、推薦することが難しい場合があるかもしれません。

 

推薦入試は、中学校がその生徒を高校に推薦するかたちで受験させます。校長の推薦書をもって受験するため、中学校側は、推薦するにふさわしい生徒かどうかを判断することになります。

 

推薦入試を受験する場合、基準の内申点に達していることはもちろんマストですが、その高校に合格すれば入学することを約束して受験します。そのため、子どもを中心に、家族・学校の両方でしっかりと話し合うことが大切でしょう。

 

ライター・教育アドバイザー
学習支援コーディネーター

上智大学文学部仏文学科卒業。IT・通信会社でwebデザイン、コンテンツ制作、新規事業立ち上げなどに携わる。その後結婚し、主婦を経て、web メディアや業界紙などで記事を執筆するかたわら、子どもが通う公立小・中学校でPTA副会長を務めた。高校2年生の長男、小学6年生の長女、2児の母(2021年12月現在)。現在は、学校評議員・学習支援コーディネーターとして公教育の支援も行う。長男の高校受験に、通塾費を1円もかけない「塾なし受験」によって偏差値71の超難関の都立国立高校への合格をサポート。「塾なし受験は、『自分の頭で考え、自ら選び取って、目標に向かって努力できる子』を育て、子どもたちが幸せな人生を送れるように導いていく、ひとつの教育法なのではないか」との思いから、本書を書き上げた。「塾なし受験研究所」創設

著者紹介

連載自宅学習だけの「塾なし」志望校合格マニュアル

※本連載は塚松美穂氏の著書『「塾なし」高校受験のススメ』(プレジデント社)の一部を抜粋し、再編集したものです。

「塾なし」高校受験のススメ

「塾なし」高校受験のススメ

塚松 美穂

プレジデント社

たくさんの習い事に、塾を掛け持ちしている小学生。中学生になれば、学習塾にいくのが当たり前の世の中で、周りを見れば塾通いのクラスメートばかり。「塾にいかないと子どもたちは希望する進路に進めないのだろうか」という疑…

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