(※画像はイメージです/PIXTA)

受験についての基本的な情報は、親子でしっかりと理解・整理・共有をしておく必要があります。受験情報を親子で共有することは、子どもに安心感を与え、励ますことにもつながります。塾なしで長男を志望校に入学させた塚松美穂氏の著書『「塾なし」高校受験のススメ』(プレジデント社)で解説します。

親子で受験情報を共有するメリット

■高校受験の基礎知識

 

高校受験を塾任せにしないと決めたならば、受験についての基本的な情報は、親子でしっかりと理解・整理・共有をしておく必要があります。受験生が不安に思うことのひとつに、受験に対する親の知識不足があるといわれます。

 

塾任せにしてしまうと、本来は親として知っておくべきことも丸投げしている可能性がありますよね。受験する本人は、勉強以外の不安要素は取り除いておきたいでしょう。受験をサポートする親として、最低限の受験知識は得ておくほうがいいでしょう。

 

受験情報を親子で共有することは、子どもに安心感を与え、励ますことにもつながります。何より、受験という大きな目標に向かって、一緒に闘う気持ちが互いに強まりますね。

 

塾に通っていれば、手厚いサポートで塾がお膳立てをしてくれる部分ですが、家庭内でも同様にポイントをしっかり押さえておけばよいのです。受験までの流れを理解し、慌てることのないようにしましょう。

 

受験生の親とはいえ、仕事に家事に忙しい毎日です。学校への連絡や説明会などの申し込み、願書作成などの書類関係は、親の役割が大きくなります。私自身、受験生になったつもりで流れを理解し、大切なポイントをうっかり忘れることがないように、注意深く取り組みました。

 

この稿では、理解しておくべき「高校入試・基本の基」を、中学校サイドと高校サイドに分けて列挙しています。これらはあくまでも一例であり、息子の通った公立中学と、受験の際に関わった複数の高校を参考に書いています。各ご家庭で、入試に向けたスケジュールを立てる際などに、参考にしていただければと思います。

 

※以降、この稿では、推薦に基づく選抜を「推薦入試」、学力検査に基づく選抜(第一次募集・分割前期募集)を「一般入試」と表現しています。

 

■入試用語の解説

 

まずは、基本的な入試用語について簡単に説明しておきましょう。

 

推薦入試 

主に中学校から推薦されて受験する入試。中学校長の推薦書が必要で、①単願推薦と②併願推薦があります。中学校の推薦書がいらない③自己推薦もあります。内申点による推薦基準が設定されています。

 

①単願推薦
中学校から推薦されて合格すれば、その高校に入学することを約束して受験します。合格すれば、他校を受験することはできません。

 

②併願推薦
併願推薦は、「千葉県や埼玉県、東京都の一部の私立高校の入試制度」のひとつ。

 

内申点が、各高校が定める基準に達していれば、推薦合格をもらえます。併願推薦は、合格をもらって他の高校も受験することが可能です。主に公立高校が第一志望の受験生が、滑り止めとして私立高校を確保することが多いようです。

 

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※本連載は塚松美穂氏の著書『「塾なし」高校受験のススメ』(プレジデント社)の一部を抜粋し、再編集したものです。

「塾なし」高校受験のススメ

「塾なし」高校受験のススメ

塚松 美穂

プレジデント社

たくさんの習い事に、塾を掛け持ちしている小学生。中学生になれば、学習塾にいくのが当たり前の世の中で、周りを見れば塾通いのクラスメートばかり。「塾にいかないと子どもたちは希望する進路に進めないのだろうか」という疑…

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