(※写真はイメージです/PIXTA)

投資初心者が株式投資デビューをためらう理由のひとつに、価格が下がることへの恐怖心があると思います。しかし、一定の法則を守ることで、初心者でも価格下落のリスクを低減し、着実な資産形成を目指せる方法があります。経済評論家の塚崎公義氏が平易に解説します。

買わずにすんだ分の資金は「使っちゃダメ!」

株価が高いときには買わない、あるいは売る、というルールを決めるわけですが、当然ながらその月は贅沢をしていいということではありません。買わずにすんだ分の資金や売った代金は、生活費とは別の口座でしっかり貯めておく必要があるわけです。

 

そうでないと、多く買うべきときに生活費が足りなくなり、悲惨な目に遭いかねませんから、そこは意思の力を強くもち、ぜひともしっかり貯めておくようにしましょう。

「老後資金」として取り崩すときは、どうすればいい?

現役時代は目標残高を決めて毎月の購入額をルール化するわけですが、老後に資金を取り崩す場合も同様の工夫が可能です。

 

毎月の目標残高を決めるのはチョッと勇気が要りますが、たとえば30年後にゼロになるように、毎月目標残高を1万円ずつ減らしていくわけです。

 

残高が目標残高よりも多い月は、株価が高いので、多く売りましょう。その分は、退職金の取り崩しをせずにすむわけですね。一方で、残高が目標残高よりも少ない月は、株式投信の取り崩しをせずに、退職金をその分だけ多く取り崩して老後の生活資金に充てる、ということをルール化すればいいわけです。

 

そうすれば、株価が高いときは多く売り、株価が安いときには売らない、ということが比較的簡単に実現できるはずですね。

 

本稿は以上ですが、投資は自己責任でお願いします。なお、本稿は筆者の個人的見解です。また、本稿はわかりやすさを重視しているため、細部が厳密でない場合があり得ます。

 

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塚崎 公義
経済評論家

 

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