(※画像はイメージです/PIXTA)

受験についての基本的な情報は、親子でしっかりと理解・整理・共有をしておく必要があります。受験情報を親子で共有することは、子どもに安心感を与え、励ますことにもつながります。塾なしで長男を志望校に入学させた塚松美穂氏の著書『「塾なし」高校受験のススメ』(プレジデント社)で解説します。

都立校の進学指導重点校はすべて自校作成問題

一般入試 

 

当日の学力試験の結果を重視する入試。学力検査と調査書を中心に合否が判定されます。①単願優遇、②併願優遇、③フリー受験の3種類があります。

 

都道府県立高校は5科目(国数英理社)、私立高校は3科目(国数英)受験が主流。学校・学科により、学力検査の他に、面接や実技検査が実施される学校もあります。合否判定で、学力検査の結果と調査書、その他をどう扱うかは、都道府県、高校・学科によって異なります。

 

単願優遇・第一志望優遇 

私立の一般入試受験の場合で、合格すればその高校に入学することを条件として、優遇措置を受けられる制度。内申基準は、併願優遇に比べて低く設定されています。

 

併願優遇・第二志望優遇 

一般入試で、第一志望が他校で不合格だった場合には、必ずその第二志望校に入学することを条件に、入試の得点に加点するなどのかたちで優遇される制度。内申基準は、単願優遇より高めに設定されています。第一志望校を都立・公立に限定する場合が多い。

 

偏差値

成績を測るための物差し。テストの平均点を50とし、受験者が全体の中でどの位置にいるかを示す数値です。平均点からどれだけ高いか低いかで見るため、問題の難易度に左右されません。

 

偏差値を見れば、受験者全体の中で自分がどのあたりにいるのかがわかります。受験する生徒の学力が高い模試の場合は、一般的な偏差値よりも低い偏差値となります。

 

傾斜配点 

合否判定の際に、特定の教科の評定を重視して点数化すること。各学校が重視する教科に傾斜配点を実施する場合が多い。例えば、数学は200点満点、他は100点満点にする、などがあります。

 

延納制度 

 

私立高校における入学手続きの際、公立高校の合格発表まで入学金や学費の納入を待ってもらえる制度。出願時に申し込みます。先に私立高に合格すると、入学金や学費の一部を期限までに納入しなければ、入学辞退と見なされてしまいます。延納制度・返還制度がある場合、公立が第一志望で受験を後に控えていても、進学するほうだけに納めることができるため、金銭負担の軽減になります。

 

延納・返還制度の有無や納入期限、手続きなどは、各高校によって異なるので、出願時に確認が必要です。

 

自校作成問題 

都立高校は、全ての学校が入試で共通問題を使うわけではありません。一部は共通問題ではなく、よりハイレベルな自校作成問題を、それぞれの学校で作成しています。

 

自校作成問題は、国語、数学、英語の3科目。社会と理科は、全校が共通問題を用います。7校ある進学指導重点校(日比谷・西・国立・八王子東・戸山・青山・立川)は、すべて自校作成問題で入試を行っています。

 

塚松美穂
ライター・教育アドバイザー
学習支援コーディネーター

 

 

※本連載は塚松美穂氏の著書『「塾なし」高校受験のススメ』(プレジデント社)の一部を抜粋し、再編集したものです。

「塾なし」高校受験のススメ

「塾なし」高校受験のススメ

塚松 美穂

プレジデント社

たくさんの習い事に、塾を掛け持ちしている小学生。中学生になれば、学習塾にいくのが当たり前の世の中で、周りを見れば塾通いのクラスメートばかり。「塾にいかないと子どもたちは希望する進路に進めないのだろうか」という疑…

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