受験生のスマホ、ゲーム…親として「やめさせる」は正解か? (※画像はイメージです/PIXTA)

東京都の調査によると、都内在住の79.8%の中学生がスマホを所有しています。便利な道具である以上に、SNSやオンラインゲームに関するトラブルの増加や長時間の利用で勉強や生活、健康に支障が出ています。どう規制すべきでしょうか。塾なしで長男を志望校に入学させた塚松美穂氏の著書『「塾なし」高校受験のススメ』(プレジデント社)で解説します。

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子どもと受験期間にルールを設定

親が受験生をサポートする上で、一番貢献できることといえば、生活・健康面のケアでしょう。サポーター愛の見せどころです。しっかり体調管理ができるように気配りしながら、気負わず入試当日まで見守ってあげましょう。

 

サポートの内容については、①食事、②睡眠、③リラックス方法、④スマートフォンとゲーム、の大きく4項目に分けて説明していきたいと思います。

 

▶サポートその④スマートフォンとゲーム

スマートフォンは、現代人の必須アイテムになりました。東京都の調査によると、都内在住の79.8%の中学生がスマホを所有しています。大人の世界同様、子どもの世界でもスマホは欠かせないアイテムになっていますね。

 

便利な道具である以上に、SNSやオンラインゲームに関するトラブルの増加や、長時間の利用で勉強や生活、健康に支障が出ていることもすでに明白です。ただ、我が家もそうでしたが、防犯や連絡のために持たせているご家庭も多いと思います。親が与えているものですから、なおさら私たちは防波堤となり、しっかり管理すべきだと思います。

 

 

受験生は入試までの限られた時間、その使い方を考えなければなりません。SNSやゲームに費やせる時間は多くはない、もったいないと、子ども自身が律することができるようになればいいですが、実際にはとても難しい課題です。そこで、我が家は、受験期間に約束事(ルール)を設けました。

 

約束事(※我が家の場合)

・受験が終わるまで、SNSは使用しません
・オンラインゲームは自己申告の二つだけ、時間を決めて

 

文科省が2020年に公表した「学校における携帯電話の取扱い等に関する調査について(概要)」では、公立中学校の98.7%が携帯電話の持ち込みを原則禁止にしています。

 

これは、スマホが学校での教育活動に直接必要のないものであることを意味し、さらに、盗難や破損、授業の妨げ、ネットいじめや盗撮など、持ち込むことで生じる問題が懸念されるためです。

 

我が家ではLINEなどの通信アプリやSNSは、入試が終わるまで使わせませんでした。クラスのLINEグループがあったようでしたが、携帯電話の持ち込みができない学校生活に、実はスマホもSNSも必要ありません。息子は、親しい友人とはショートメールで連絡をとっていました。それでも問題なかったと思います。必要な連絡を取る手段として与えていたので、受験勉強の期間が終わるまでは家族とも、電話やショートメールで連絡をとり合いました。

 

先ほどの「スマホ所有率グラフ」を参考にすると、スマホを所有している8割近くの中学生のうち「LINEやSNSをやっていない」子どもは少ないでしょう。無理にやらせないという選択は強引な場合もあります。ただ息子の場合、当時LINEやSNSを使わなかったことは、時々起こった友人同士のトラブルに巻き込まれない防波堤になっていたように感じていました。

 

我が家のルールは一般的に見れば厳しかったかもしれませんが、例えば、次のようなルールについて子どもと話し合ってみてはいかがでしょうか。

 

・勉強するときは、部屋に持ち込まない
・勉強中は手元に置かない、通知音をオフにする
・SNSやゲームに使える時間は、親と一緒に決めて守る
・スクリーンタイムを活用する

 

「みんなが持っている」「みんながやっている」といった同調主義的な理由で、物事を採用することは、我が家ではほとんどありません。みんながどうではなく、「自分がどうなのか」を考えることが大切だからです。

 

みんなと同じことが必ず正しいというわけではないこと、なぜ必要なのかを自分でしっかり考えることなど、物事を自分で考え判断することは、生きていく上で必要なプロセスです。これはとても重要なことで、時にその答えが多数派でなくても、たったひとりの考えであったとしても、自考しながら生きていくことが人生には大切な要素であると考えています。

ライター・教育アドバイザー
学習支援コーディネーター

上智大学文学部仏文学科卒業。IT・通信会社でwebデザイン、コンテンツ制作、新規事業立ち上げなどに携わる。その後結婚し、主婦を経て、web メディアや業界紙などで記事を執筆するかたわら、子どもが通う公立小・中学校でPTA副会長を務めた。高校2年生の長男、小学6年生の長女、2児の母(2021年12月現在)。現在は、学校評議員・学習支援コーディネーターとして公教育の支援も行う。長男の高校受験に、通塾費を1円もかけない「塾なし受験」によって偏差値71の超難関の都立国立高校への合格をサポート。「塾なし受験は、『自分の頭で考え、自ら選び取って、目標に向かって努力できる子』を育て、子どもたちが幸せな人生を送れるように導いていく、ひとつの教育法なのではないか」との思いから、本書を書き上げた。「塾なし受験研究所」創設

著者紹介

連載自宅学習だけの「塾なし」志望校合格マニュアル

※本連載は塚松美穂氏の著書『「塾なし」高校受験のススメ』(プレジデント社)の一部を抜粋し、再編集したものです。

「塾なし」高校受験のススメ

「塾なし」高校受験のススメ

塚松 美穂

プレジデント社

たくさんの習い事に、塾を掛け持ちしている小学生。中学生になれば、学習塾にいくのが当たり前の世の中で、周りを見れば塾通いのクラスメートばかり。「塾にいかないと子どもたちは希望する進路に進めないのだろうか」という疑…

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