超難関大学の合格は「数学力」が決め手
■数学のランク=その子どもが合格できる大学のランク
「しんどいことは必ず自分にプラスになる」と分かっている人でなければ、難関大学合格は難しいでしょう。一部の子どもを除けば、何度も何度も挫折をしながら立ち上がって合格通知を手にするのです。楽をしていける大学はありません。
子どもを見て、東大や京大、国公立大医学部に通るかどうかを私が判断する基準は、以下の5つです。
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<「超難関大学に受かる子」の判断基準>
●数学がものすごくできる、または算数が天才的にできる
●辛い勉強を楽しむ工夫ができる
●いろんな知識を吸収したい好奇心が旺盛であること・集中力がすごい
●まじめすぎない
●理解を重複すること
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超難関大学の合格には、圧倒的な数学力・算数力が必要です。数学のランクが、その子どもが合格できる大学のランクだといえます。それほど数学の学力は合格レベルと一致するのです。難関大学を目指すのであれば、数学をとにかく鍛えるしかありません。
⇒超難関大学を目指すなら数学に時間を掛ける
なぜ数学に時間を掛けるべきなのか?
■一般的に「大学入試で有利な子=英語ができる子」だが…
英語は、部分点を積み重ねるのが難関大学で高得点を取るコツです。分からない問題でも手掛かりを見つけ、何とか解答を導き出します。数学はどうでしょう。得意な子どもは、問題文を読んだと同時に手が動き出します。あっという間に正解を導き出します。英語では、80%を取ることが難しいですが、数学は満点を取ることも可能です。
⇒英語よりも数学のほうが高得点が取りやすい
■数学は独学が可能。自力でどんどんレベルアップしていける教科
難関大学の英語は、記述中心で構成されています。模範解答を見ても、自分の答えがどれくらいの得点がもらえるのか正直分かりません。英語の記述問題には模範解答はあっても、正解はないのです。かたや数学には、必ず正解があります。解説を読めば正しいか間違っているかは、ある程度分かります。ここが大きな差です。自学習に向かない英語に対して、自学習が可能なのが数学です。好きな子はどんどん数学の問題を解き、得意になっていくのです。
⇒独学ができるのが数学の利点。積極的に問題を解こう
■「数学ができる子」は理科も得意。東大合格レベルの物理は約3ヵ月で習得
数学ができると受験に強い理由は、数学ができる子どもは、たいてい理科も得意です。数学が超得意な子どもであれば、東大や京大レベルの物理ならば、3ヵ月程度の時間で合格点を取る力を身につけます。意外と知られていませんが、国公立大学の二次試験の理科は点数が取りやすいと言われています。数学の得意な子は、数学・理科で合格点のほとんどをたたき出します。
⇒数学・理科で差をつけるのが難関大学合格のコツ
乾 俊和
株式会社ドゥクエスト 代表取締役社長
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