(※写真はイメージです/PIXTA)

リーダーにとって、自己肯定感を高めておくことは重要です。リーダーになると、自分の思い通りにいかないことやストレスを抱える場面が多くなるからです。なぜリーダーに自己肯定感が大切なのでしょうか。エグゼクティブコーチの大平信孝氏が著書『部下は動かすな。』(すばる舎)で解説します。

注意が必要な自己否定が習慣化している人

■自己肯定感のリバウンドに気をつける

 

自己肯定感はリーダーがチームをリードしていくにあたっても非常に重要なもののひとつだと言えます。ただ、注意点があります。

 

それは、自分を認め、自分にOKを出すことで状況がどんどん好転していく人と、一時的に好転するものの、すぐに元に戻ってしまう。

 

つまりリバウンドしてしまう人もいるのです。

 

どんどん好転していく人には「自己受容」ができているという特徴があります。

 

自己受容とは、自分を受け入れること。自分のよいところも、ダメな欠点も含めてOKを出せること。うまくいこうがいくまいが「今ここにいる」ことを肯定する存在承認とも言えます。

 

失敗やトラブルに直面したときに、自分や人を責めすぎる人は、自己受容ができていないと言えます。

 

自分が好調のときも、不調のときも「そのまま」自分を受け入れるというスタンスをマスターしているとそれが土台となり、自己肯定の世界を構築しやすいのです。

 

一方で、自己受容できないと自分を責めたり、一喜一憂したりすることが多くなります。そのため、好調のときはいいのですが、不調のときにガクッと落ち込み流れが悪くなります。つまり、心理的な安定性に欠けるのです。

 

このような自己否定が習慣化している方は、いきなり自己否定を自己肯定に変えることはオススメできません。

 

一時的にいい状態になったとしても、また元の思考パターンに戻ってしまいます。

 

そのため、自己否定感が強い方はまず自己受容をマスターして、そのあとで自己肯定に取り組んでいきましょう。

 

大平信孝
株式会社アンカリング・イノベーション代表取締役

 

 

※本連載は、大平信孝氏の書籍『部下は動かすな。』(すばる舎)から一部を抜粋し、再編集したものです。

部下は動かすな。

部下は動かすな。

大平 信孝

すばる舎

「部下が動いてくれない」「部下が一向に成長しない」「怒っても褒めてもうまくいかない」「チームが全然まとまらない」「リーダーとしての自信がない」… このような悩みを抱えるリーダーのあなたは、なんとかして部下・チ…

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録