(※写真はイメージです/PIXTA)

まじめに勉強しているにもかかわらず成績不振になってしまう生徒には、どのような特徴や原因があるのでしょうか? 中高一貫校に通う生徒の難関大学現役合格をサポートしてきた乾俊和氏が、“まじめな子”ならではの落とし穴、解決策について解説します。

「手抜き学習」が将来役に立つ

■中学生の間に「工夫」を覚えよう

誰もが平等に与えられているのが1日の24時間です。時間は有限です。勉強に余裕がある時だからこそ、短時間で成果が出る学習に取り組んでみましょう。創意工夫と試行錯誤を繰り返して、自分に合った最高の学習方法を見つけていきましょう。手抜きが上手い人は工夫ができる人であり、勉強が得意な人です。練習時間の長いクラブに入っている子どもが成績が良いのは、この工夫をしているからです。時間がないから工夫で解決しています。高3になってクラブを引退して、生じた時間を使って、効率よく勉強していきます。

 

逆転合格をしていく生徒には、このタイプが多いようです。

 

⇒時間は有限。工夫は無限

 

■完璧主義を捨てよう

完璧主義は自分がつらいだけでなく、周囲の人にも悪影響を与えます。すぐには治らないのが完璧主義ですが、少しずつ気持ちが楽な方に進んでいきましょう。

 

⇒常に満点を目指さずに、合格点を目指そう

⇒優先順位をつけて、メリハリをつけよう

⇒する必要のないものは、思い切って捨てるのもあり

⇒完璧な人間などいない。欠点のある自分をありのまま受け入れる

 

■「遊ぶ」はことは悪いことではない

まじめな子は、「遊ぶ」ことが苦手です。「遊ぶ」こと自体に罪悪感を持ったり、「遊ぶ」と勉強が遅れるのではないかという不安になるのです。

 

「遊び」を水泳に例えて説明することがあります。水泳の得意な人は、息継ぎが上手です。

 

息継ぎなしでは、長く泳げません。一流選手の息継ぎは、一定の感覚でリズムもよく、美しいです。「遊び」も同じです。勉強を充実させたければ上手に遊ぶこと、つまり「よく学びよく遊べ」です。遊ぶ時も全力でなければなりません。中途半端ではダメです。ディズニーランドやUSJに教科書を持ち込んではいけません。

 

⇒「よく学び、よく遊ぶ」は学習の王道

 

 

乾 俊和

株式会社ドゥクエスト 代表取締役社長

 

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※本連載は、乾俊和氏の著書『具体的すぎる難関大学現役合格メソッド40』(幻冬舎MC)より一部を抜粋・再編集したものです。

中高一貫校生徒の親が知っておくべき 具体的すぎる難関大学現役合格メソッド40

中高一貫校生徒の親が知っておくべき 具体的すぎる難関大学現役合格メソッド40

乾 俊和

幻冬舎メディアコンサルティング

勉強への意欲がアップする! 定期テストや模試の成績も上がる! 東大合格も夢じゃない! 塾講師として中高一貫校に通う子どもたちを約30年間サポートし、学校の最下位グループから東大理IIIや京大医学部に進学させた実績…

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